story.16 ページ19
あ「ただいまー」
家のドアを開けると、お母さんが出てきた。
母「おかえりなさい。ねぇ、A…ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかしら?」
…やばい、このお母さんの笑顔はやばい。
もしかしなくとも…アレだ。
母「ねぇ、Aと蓮くんってどういう関係?」
あ「ごめんなさいお母様、わたくし忙しいのであります」
別にやましい関係ではないけど、すっごくめんどくさいからね。
私はさっさと自分の部屋へあがろうとする。
母「ふふ、いいじゃない。今日はまだ、たくさん時間あるんでしょう?」
がしっと手を掴まれる。
さっきの棒読みのセリフがいけなかったのか。
母「それでそれで、蓮くんとはどういう関係よ?」
あ「なんもないって…普通の友達!」
めんどくさそうに答えると、でもでもーなどと言いながらお母さんがいろいろ妄想しまくってる。
あ「そんなことよりさー」
私は会話の話題を変えて、強制終了させる。
あ「私、クラスの副委員長になったんだけど」
母「あら、すごいじゃない!委員長は誰?蓮くん?」
なぜそこで蓮なのか。
あ「ちがう、桐山怜。お母さん知ってるかな?」
お母さんはしばらく考え込んでいたが、何かを思い出したように話し出す。
母「あ、思い出した!ちょっと待ってて」
お母さんはそう言って、どこかに行ってしまった。
待つこと数分、アルバムを持ったお母さんがやってきた。
母「これにのってるかも」
そのアルバムは、小学校の卒業アルバムだった。
パラパラとページをめくり、あるページで手を止める。
母「ほら、この子じゃない?」
見てみると…たしかに、幼い顔立ちの怜がうつっていた。
あ「へー、同じ小学校だったっけ…?」
人数が多かったのでイマイチ覚えていない。
母「そういえば、かっこいいって噂になってた気がするわ!蓮くんと、怜くん!
それに…1つ上にもかっこいい子がいたって言ってたわ。
あー、あと1つ下にも!」
記憶力いいな。私は全然覚えてないよ。
当時、男の子とかに全然興味なかったし…
まぁ、これでお母さんが蓮のことをしつこく聞いてこなくなったのでよしとしよう。
637人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢 - 主さんストーリーとても面白いです!あの質問なんですが作った人から名前変換オリジナルの名前って見たりできるんですか? (2022年10月9日 18時) (レス) @page7 id: 914057515a (このIDを非表示/違反報告)
マコ - 幼なじみ可愛すぎて心臓痛いです笑 (2016年11月14日 0時) (レス) id: 3964615cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - か - せんぱいがいいな - 笑 (2016年6月28日 16時) (レス) id: a9f7a71f31 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 先輩がいいです! (2016年2月29日 1時) (レス) id: ce8849c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - せんぱいで!! (2015年7月20日 23時) (レス) id: 6d0d403dce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:憐 | 作成日時:2014年3月17日 16時