mystery...5 ページ5
「お邪魔いたします」
そういって、入ってきたのは今朝別れたばかりの彼で。
『……えっ、なんで……?』
「わかりきっているだろう。お前の世話を風見に頼んでいたんだ。それなのに...」
「すみません」
「謝るぐらいなら、何故っ!...何故、止めなかった、風見」
「……っ」
『ごめんなさい。零兄ちゃん。風見さんはね、悪くないよ...』
ちょっと、座って?
と風見さんに声をかけ、二人をソファに座らせる。ちゃちゃっと淹れたお茶を注いだ湯飲みをそれぞれの前へと出して、正座をした。
顔を上げ、二人の目を交互に見ようとするも、風見さんは申し訳なさそうにうつむいているし、零兄ちゃんは悲しそうに目を伏せていた。
『風見さんはね、止めてくれたよ?ちゃんと……それでもこっちにこなきゃいけない用事ができたから...』
二人に聞いてほしい。と声をかけ、うつむいていた顔を無理やり上げさせた。
『実は……、父さんと母さんを殺した組織を見つけたの。それが、今零兄ちゃんが潜入捜査をしている所で……。少しでも多くの情報を手に入れたくて、零兄ちゃんのとこにやってきた』
そこまで言えば、零兄ちゃんは伏せていた目を開き、半信半疑といった目で見つめてきた。
さすが、公安といったところか、……いろいろとバレている。
『というのは、本心でもあるけど一応建前で。
東の高校生探偵、工藤新一がいるって聞いたから...』
は?
という顔をする風見さん。そりゃあ、理由が理由だもんね。
でも、それでも目を鋭くした人がいる。___お察し通り零兄ちゃんだ。
『ははっ...敵わないなぁ〜これも建前だよ。本心だけど』
じゃあ、さて茶番はここまでにして本題に入ろうか。
これは日本の話じゃないから何か質問があったらいつでも聞いてね
そう前置きをしてから、二人の目をまっすぐに見つめながら話を始めた。
221人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
壟薇 - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年9月19日 3時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
ミモザ - すっごく面白いです!次のお話も楽しみにしています!頑張って下さい! (2019年7月26日 11時) (レス) id: 9414b767e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ