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24話 ページ24

少年達を引き連れ長い廊下を走る。
手当たり次第に扉を開けていく。
邪魔者を排除する。
走る。走る、走る――。

(どこ、ですか……っ)

いくら探しても、一向に見つからない。
はがゆい。苛々する。
駄目だ、冷静にならなくては、見えるものも見えなくなってしまう。

きゅっと固く目を閉じて、開く。
大丈夫。絶対この牢獄のどこかいるから。
そう自分に言い聞かせ、止めてしまった足をまた動かす。
正直、後ろを付いてくる彼らの足の遅さに若干苛立ちを感じるが、付いて来るかと聞いたのは自分なのだから、仕方ない。我慢しなければ。

次々と扉を開けていく。長かった廊下もそろそろ終わりに近づいて来た。
短い廊下の突当り。
ひどく頑丈そうな扉が見える。
あそこに、探し求めていた彼女が、紫苑がいる。
根拠も何もないけれど、どこからかそんな自信が湧いてくる。

疲れ切ってしまった重い足を動かして扉の前へと進む。
ひやりした冷たい扉に手を当て、どうしたものかと考える。
おそらくこの扉はそう簡単には開かないだろう。
そうとなれば――。

「二人とも、離れていてください」

後ろで僕と同じように扉を見つめていた少年達に注意を促して、眼に意識を集中させる。
第四の道、修羅道。
戦闘スキルを上げるモノ、だったはずだ。
じりじりとした熱と痛みが眼に、頭に響く。
血の色をした瞳の中の字が変わる。それと同時に、力が溢れる感覚がした。

思い切り三叉槍を扉の隙間に叩きつける。
先端が扉の間に刺さったのを確認して、ぐぐ、と押し込んでゆく。
扉が徐々に、少しずつ開いてゆく。
手のひらが挟める程まで開いたところで指を挟み込み、力尽くで開けてゆく。
そこで、後ろでこの光景を眺めていた少年が、「あの……」と声をかけてきた。

「なんですか?」

なるべく怖がらせないように、柔らかい口調でそう問う。

「俺が、変わります」

……何を言っているのか分からなかった。
確かに僕よりは丈夫そうな体格ではあるが、自分より小さな子供に何ができるというのだろうか。
けれど、その眼を見て、

「……分かりました」

扉の前から退く。それと入れ違いになるように茶髪の少年が扉の前に。
徐に少年がズボンのポケットを探り、何やら入れ歯のようなものを取り出した。

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- いえいえー当然の事を言っただけですー喜んで貰えて光栄ですよー それと、音域を広げる練習、頑張ってくださいー諦めずに頑張れば報われるはずですからねー ふむ、来月ですかーコトハ@白亜さんの小説は奥が深いのでーワクワクしますねー楽しみにしてますー (2015年8月21日 12時) (レス) id: 7c8a29757a (このIDを非表示/違反報告)
コトハ@白亜(プロフ) - 杏さん» 返信ありがとうございます。そう言っていただけると作ってよかったと思えます…ありがとうございます。なるほど、その方法がありましたね…早速試してみようと思います。アドバイスありがとうございます。せめて再来月までに公開できるよう頑張ります…! (2015年8月20日 18時) (レス) id: 5c05607229 (このIDを非表示/違反報告)
- 大丈夫ですー、ミーも返信遅くなってすみませんー 気に入った作品にコメントするなんて当たり前じゃあないですかー 音域が狭い、ですかーピアノで音を取ると結構出やすいですよーあとは、歌いたい曲を練習してー音域を広げるのもいいと思いますー 続編、待ってまーす (2015年8月20日 15時) (レス) id: 7c8a29757a (このIDを非表示/違反報告)
コトハ@白亜(プロフ) - 杏さん» 返信ありがとうございます、遅くなってすみません!わわ、続編までコメントいただけるんですか…ありがとうございます!嬉しいです!音痴というか出せる音域が狭いんですよね…なので歌が上手い人羨ましいのです… (2015年8月19日 0時) (レス) id: 5c05607229 (このIDを非表示/違反報告)
- はいー、頑張って下さいー続編出来るまで此処を見に来たりしましょうかねー 一番に作品を見に行ってコメントしたいですー…音痴?そんなのカラオケが悪いんですー声の質は様々じゃないですかー (2015年8月17日 11時) (レス) id: 81089b7519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コトハ | 作者ホームページ:   
作成日時:2014年6月13日 17時

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