338話サイゴ×ノ×トリデ ページ47
「この試合
ゴンチームの勝利です!!」
レイザーの腕にボールが張り付いたまま
この試合が審判の声により終わりを告げられた。
「勝った………んだ」
未だに実感が沸かず、ぼそりと声を
もらした私
いったい全体どうなることかと思ったが
最後はキルア、ゴン………そしてヒソカの
バンジーガムによりレイザーに勝利したのだ
みんなも信じられない様子で
どよめき………やがて歓声に変わる
「最後………どうなったの?」
一瞬気絶していたゴンは状況が
掴めておらず、ゆっくりと起き上がり
今の状況をキルアに問う
「ヒソカのバンジーガムにすべて
もっていかれたのさ」
ちょっとキメ顔でゴンに伝える私
「そっか、ヒソカが」
「けっきょくいいとこは全部
ヒソカにもってかれたな」
なんだか不満げにもらすキルア
「みんなの力があったからだよ
チームの勝利ってやつさ♡」
「ブフォッッ………へ?今なんて?」
ヒソカの言動に思わず笑いが
吹き出してしまいもう一度聞き返す
チームの勝利?
ヒソカにそんな感性があったことに
心底驚かされた。
「なんか、そのセリフ似合わないよ」
ゴンのド直球な言葉に
ヒソカは沈黙
「君も人のことを笑える立場かい?◇」
「へっ?」
ずいっとヒソカに距離を詰められ
顎に手をかけられ思わず
変な声とともに身を引く
「夕日に向かって………だったかな?
諦めたらそこで試合しゅ〜りょ〜
なんてことも言ってなかったかい?」
ヒソカに問い詰められ
だらだらと汗が滴り落ちる
そうだ、ゴンとキルアが
悪戦苦闘してるなか、私はただただ
そんな言葉を連呼していたのだ
外野から冷めた視線を感じたが
それは気づかなかったことにして
まさかヒソカに聞かれてるとは
思いもしなかった
「ずいぶんと熱血教師なんだね♡」
ニッコリと微笑むヒソカ…………
「ごめぇんなさぁぁああああいぃぃッッ!!
ゆるしてぇぇえ」
まじで恥ずかしいから
お願いだから掘り起こさないでほしい
黒歴史の1ページがまた
ヒソカの手により生み出されたのであった
「おい!ヒソカもっと離れろよ!」
「あぁ、ごめんごめん
彼女は君の想い人だったね♡」
「ぐぬぬッッ」
顔を真っ赤にしてヒソカを睨み
口ごもるキルア
なんだかみんなヒソカに
踊らされてる気分だよ
はぁ、と小さくため息を吐いた
………………………
2021.10.31
はぁ、
やっとドッジボールが終わったぞ
長かった……かなり飛ばしたけど
371人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白鳥V2(プロフ) - ビタミン剤さん» 見ていただきありがとうございます、これからも見守っていただけたら嬉しいです (12月22日 17時) (レス) id: 411cc6714e (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン剤(プロフ) - 面白くて2日で一気見しちゃいました。素敵な作品ありがとうございます。 (12月22日 17時) (レス) @page32 id: b4586dcb8c (このIDを非表示/違反報告)
白鳥V2(プロフ) - へんたいさん» 見つけてくださりありがとうございます!更新頑張ります (12月4日 17時) (レス) id: 411cc6714e (このIDを非表示/違反報告)
へんたい(プロフ) - 最近好みの小説がなかなかないなって思って占ツク漁ってたら神作見つけて最高です生まれてきてくれてありがとうございます。 (12月4日 17時) (レス) @page45 id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
白鳥V2(プロフ) - ライさん» コメントありがとうございます、褒めていただき嬉しいです!!これからもよろしくおねがいします (8月4日 16時) (レス) id: 411cc6714e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ