299話イカリ×ノ×ゲイイン ページ5
「あ、キル………」
「あとはないの？
ここらへんで指定ポケットが
取れる場所、」
キルアに声をかけるもふいっとそっぽを
向いてビスケに話しかける
「あるっちゃあるんだけど〜〜」
はっ？なに？キルアのやつ……
いま、完全に無視しなかった？
いや、ないよ、流石にキルアがそんなこと……
思春期男子には多く見られる
行為だよね、うん……あるある………………けど
なんだろう、すっごく寂しい
「んじゃ休憩が終わったら
言って見ようぜ」
そう言ってキルアは
岩にもたれかかり頭の後ろで腕を組む
「A、大丈夫？」
「ううん、大丈夫！！」
心配してくれるゴンに
必死で首を横にふる
私も休憩しようと
キルアの隣で腰下ろす
「あ、あのさ、………
ちょい待てキルア!!」
私が隣に来るや否や
そそくさと立ち上がり移動しよう
とするキルア
私はガシッとキルアの腕を掴み
移動を阻止する
「まぁまぁ座りなされ」
無理に座らせガッシリと
キルアの肩を組む
「わ、私何かしました？」
「別に………」
う〜〜ん思い当たることと言えば〜
「あっ！？
キルアが部屋に隠しておいた
チョコロボくんをこっそり食べちゃった
こと？」
「あぁｯｯ！！」
「もしかして………
キルアの服で零した牛乳拭いちゃったこと？」
「はぁぁっｯｯ！？」
いちいち反応が大きくなるキルア
どれもこれも違うらしい………
じゃあなぜお怒りで？
「お前が………一線………引いてる………
ようなこと言うからだろ……」
そっぽを向くキルアはかすかに
顔が赤く見えた
あぁ、もしかして………私が
「キルア達は住む世界が違う」って
言ったからでしょうか？
「まさか、そんな…………ねぇ？」
キルアに同意を求める私
視線を移すと一層赤面しているように
見えた
なんか、可愛い…………
「何見てんだよぉーーー!!!!」
キルアは自分でも怒りの根源に
驚いてさらなる真っ赤に……
「ごめんごめん………そんなんじゃないから
私がみんなと一線越えて……じゃなかった、
一線引いてるとかありえないから」
そう言って優しく背中を擦る
「だって私の初めての友達だし」
こんなキルアの見たことのない一面を
見れて思わずニヤけてしまう
「何笑ってんだよ気持ち悪い！！」
き、気持ち悪い!?
ひどいよキルア!!
〜〜〜
2018.9.10
300話ゲンド×ト×マイスウ→←298話ワガママ×ナ×ワタシ
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白鳥V2(プロフ) - ビタミン剤さん» 見ていただきありがとうございます、これからも見守っていただけたら嬉しいです (12月22日 17時) (
レス) id: 411cc6714e (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン剤(プロフ) - 面白くて2日で一気見しちゃいました。素敵な作品ありがとうございます。 (12月22日 17時) (レス) @page32 id: b4586dcb8c (このIDを非表示/違反報告)
白鳥V2(プロフ) - へんたいさん» 見つけてくださりありがとうございます！更新頑張ります (12月4日 17時) (レス) id: 411cc6714e (このIDを非表示/違反報告)
へんたい(プロフ) - 最近好みの小説がなかなかないなって思って占ツク漁ってたら神作見つけて最高です生まれてきてくれてありがとうございます。 (12月4日 17時) (レス) @page45 id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
白鳥V2(プロフ) - ライさん» コメントありがとうございます、褒めていただき嬉しいです！！これからもよろしくおねがいします (8月4日 16時) (レス) id: 411cc6714e (このIDを非表示/違反報告)
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