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2話 ページ2

案の定、食堂は大賑わいだった。






「お兄さん!これめちゃめちゃ美味いっす!」






目元にハートマークのペイントがある少年がキラキラとした眼差しで叫ぶ。






俺は満更でもなくにっと笑って親指を立てる。






「あたりまえだろ。俺の料理に美味い以外は無ぇ。
皆俺のことはAさんと呼んでくれ。」






「Aさん!」







四方八方から美味しいの声が。
どうやら胃袋はしっかり掴んだらしい。
初日にしては大成功だろう。





「Aさん。この味付けはどうやって……
かなりアレンジされていて、調味料が三つほど思い当たらない……」






なかなかの料理ガチ勢の長髪の少年が来た。
何十種ブレンドされた調味料を三つ以外当てたのか……。なかなか見込みがある。






「あとでレシピとコツ教えてやるよ。
放課後にでもおいで。」






そう言うとぺこりとお礼をして白髪の少年の元に駆けて行った。見た感じ主従関係なんだろう。
俺には親子にしか見えないが。






「Aさん!是非うちのモストロラウンジに手を貸して頂きたいですね!」







今度は眼鏡の賢そうな奴が来た。
後ろに双子を連れて。






「Aさんの腕前……是非役立てていただきたい。
お時間がある時でいいので。」






つり目の方が胸に手を添えてニコッとしてきた。
お嬢様くらいだぞそんな上品なの。






「俺にも作り方教えてぇー。」





タレ目は幼くて可愛いな。
だが、身長がでかい。






「暇な時行ってやるよ。
ただし報酬は3倍な。」






そう言うと三人はギラついた目を見せ、
食堂に消えていった。








ここの生徒……癖強くないか?

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(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2023年2月11日 16時) (レス) @page30 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 洸さん» 返信遅くなってすみません……!そう言って頂けて本当に嬉しいです!更新頑張ります! (2022年7月31日 15時) (レス) @page30 id: f3216aef7e (このIDを非表示/違反報告)
- えっちょ、は?神か?神だな?貴方は神だな?誇張じゃなく神だな?神ですね?え、今まで見た中で最高ですよコレ。更新待機しますよマジで。 (2022年4月23日 21時) (レス) @page27 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 舞さん» 返信遅くなり申し訳ございません……ありがとうございます! (2021年11月17日 19時) (レス) id: bc678a6855 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年11月7日 2時) (レス) @page24 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らずぴす x他1人 | 作成日時:2021年8月21日 5時

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