三社生キ残リー 探偵社 ー ページ4
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身体中を
武装探偵社の事務所では、治療を終えた僕と国木田さん、賢治君が机に向かって頭を突っ伏していた。身体に受けた傷は跡形も無く消えている。
痛みは無く、
ポートマフィアと衝突する一秒前だったあの時、組合の異能者と思われる二人組みが現れた。一人はハンチング帽を被った農作業着の男、もう一人は長髪で背がひょろりと高い暗い雰囲気を醸し出した男、二人組みは僕達が衝突すると
「全く
武装探偵社 社員
与謝野 晶子
能力名__
『君死給勿』
与謝野
僕と国木田さん、賢治君も先刻与謝野医師の治療を受けたのだが......口には出せないけど、軽くトラウマになりそうだ。身体は全快するが、精神がぼろぼろである。( 治療の後、気持ち良さそうに机で寝ている賢治君が凄い。)
反対側の机に頭を突っ伏している国木田さんを見ると、彼もまた相当な治療を終えたのだろうなァ。
「工合は如何だ」
弾ける様に机から顔を上げ、国木田さんは眼鏡を掛け直す。僕も身体を起こし、姿勢を正した。
声を掛けて来たのは、此の『武装探偵社』を設立した社長____『福沢 諭吉』さんだったのだ。この人が来ると、皆一斉に姿勢を正してしまう。社員全員を束ね、己の正しさを貫く態度は【剣士】の風格を漂わせた。
「社長 申し訳ありません、俺が居ながら......」
「佳い」
社長は国木田さんの謝罪の言葉を聞き終えると、短く返答をして、肩に掛けた羽織を翻し「少し出る」と云い、扉に向かって歩き出す。
「でも 今外出は......」
バタン......
今の状況で外に出たら、危険な目に遭うかも知れない。僕は慌てて外出を止め様としたが、社長は足を止める事は無く、出て行ってしまった。
「ありゃ相当
「......?」
与謝野医師が溜息を吐いた。
「......あ、あの! 太宰さんは、今何処に」
「太宰? 彼奴なら救護室だけど......如何かしたのかい?」
云う可きか迷ったが、コレは大切な話だ。
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ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» 有難うございます!コメント、本当に嬉しいです。続編も頑張りますっ (2019年7月17日 23時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ヤヨイ― - 第二シリーズお疲れさまでした(拍手) 続編も心待ちしております、ミサぽんさんのペースでこれからもよろしくお願いします。 (2019年7月17日 23時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» コメント有難うございます、何回もしてくださり 本当に嬉しいです! 楽しんでもらえるよう 頑張りますっ (2019年6月16日 16時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ヤヨイ― - 早速の続編!ありがとうございます!!(感涙) (2019年6月16日 16時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサぽん | 作成日時:2019年6月16日 15時