哀の花言葉【文スト】 (ページ14)

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正義《国木田独歩》闇川幽鬼さんﾘｸページ14

裏社会とは残酷だ

人を殺さないと生きていけない環境に生まれて

騙されて

騙されて

叩かれて、殴られて、ボロボロになって

それでも生きなくちゃならない

どれだけ苦しくても、死にたくても
裏社会は死なせてくれない

私には国木田独歩という親や先生みたいな人がいる

私は捨て子だったから5、6歳で拾われて付き合いも長いから独歩って呼んでる

独歩は私に裏社会の"正義の殺し屋"の在り方を教えてくれた

所謂、教え子ってやつ

そりゃ、なるには相当な覚悟と実力が必要だと言われた

独歩「正義の殺し屋になるか、ならないかはAが決めろ。自分で考えて選べ」

なるに決まってるよ。生きるためだもん

「なる！」

独歩「...分かった」

教え子の証にルドベキアの花を貰った

でも私は小さかった
だから苦しさなんか知らなかった

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そして裏社会に生きる"正義の殺し屋"の特訓が始まった

最初は簡単だった
でも
徐々に苦しさしか感じなくなった

毎日勉強して実践して

出来るまでやって

怪我して

また特訓が始まる

もう嫌だった

逃げ出したかった

「独歩なんかきらい...！！」

独歩「そうか、分かったから次は━━━」

「やだ！」

私は逃げ出した
如何しても嫌だった
実力は身につけている

遠くへと逃げて何もない所に来た

そこで3日間過ごした
もう食事もろくにしてない

私には生きていくには独歩が必要だった

そう思った瞬間勝手に足を動いた
私の好きな彼処へと

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やっと戻って来た

けど

嫌な予感がした

鼻につくような匂いと
戦ったような跡

周りを見渡す限り敵は居ないと思っていた

其れは突然来た

私は避けた反射的に
物凄い"殺気"が感じ取れたから

私は直ぐに相手の後ろに回る
相手はナイフを武器にしている

首の頸動脈を狙って手を伸ばし殺さない程度に確実に仕留める

「一寸、絞めすぎたかな...まぁいいや」

矢っ張り実践してみると難しい自分でやってみようかなぁ

なんて事を考えていると

「...え？」

そこにはナイフで刺されたような独歩の姿が見えた

私はさっき仕留めたばかりの敵に問う

「ねぇ...君が独歩を殺したの？」

「聞いてる？答えてよ」

「」

「...もういい、バイバイ」

私はそいつが武器にしていたナイフで何度も何度も突き刺す

独歩に貰ったルドベキアの花と一緒に

「独歩、ごめんなさい....」

矢っ張り私は"正義の殺し屋"なんてなれないや