赤い糸の先には〜【黄瀬.東峰】黒バス × ハイキュー 完

story25 ページ25

黄「...A？！なんで...」


私は...気付いたら大きい声で涼太に向かって怒鳴ってた。

涼太が私の方を見ると同時に...
私に向けられる大勢の視線。


東「A？」


旭さんは私の肩を掴み...
多分、私を落ち着かせようとしてくれてる。


だけど...今はもう止められない。




貴「涼太！ベンチに戻って...」

黄「...オレ、エースっスよ？
青峰っちの事はオレが一番知ってる。
エースのオレが今戦わなきゃ...
オレはエースなんかじゃない」

貴「だったら...
そうなった時点で涼太はエースじゃない」

黄「...なんスかそれ...
オレは...エースっスよ。
オレは...オレは海常のエースだ」

貴「エースって肩書きそんなに大事？
確かに涼太は強いしエースかもしれない。
だけど自分の身体もちゃんと管理出来なくて
最終的にチームに迷惑をかけてるようじゃ
胸張って” エース ” っては呼べない。
今の涼太が戦力だとは思えない！」



涼太に...本当はこんな事言いたいわけじゃない。

だけど...
無理をして二度とバスケが出来ないような身体になって欲しくないから。



散々...涼太にその想いをぶつけて来たはずなのに
涼太には伝わってなかったの？




黄「あーもう...分かったっスよ。
そのおせっかい...何とかなんないんスか。
昔から...変わんないっスね、Aは。」

貴「はい、涼太ッ！！」



私はさっき冷やして来たタオルを涼太に投げた。




黄「...サンキュー...」







あっ...やばい。
今...私すごいみんなの視線が突き刺さってる。




私はそそくさと顔を隠しながら
逃げるようにギャラリーを出た。




体育館の外に出て...大きく息を吸い込む。



久しぶりに会った大好きな人に...
大声で説教するなんて...


もー最低だッ。






東「A！...大丈夫か？」

貴「旭さん...。なんか...ごめんなさいッ！」

東「いや、俺は全然大丈夫だけど。
なんてゆーか...エースの身としては
Aの言葉すごい心に響いたんだよな」



私...涼太だから言ったわけじゃない。
例え旭さんだったとしても同じ事を言った。



東「ちょっと聞いてもいいか...？」

貴「はい？何でしょう？？」

東「黄瀬涼太って...Aの彼氏か？」





...はっ？！

えっ...何でそうなった？！！





貴「なっ...ないですないです！
涼太は...幼なじみです」

東「幼なじみ...？
何だ...そっか...。
じゃあ...Aの好きな人とか？」



なっ...えっ...と...




菅「旭ー！！」

story26→←story24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す