赤い糸の先には〜【黄瀬.東峰】黒バス × ハイキュー 完

story13 ページ13

黄瀬side


あれからAからは全然連絡来ないっス。


負けた感じがするから...
オレからも連絡はしてない。



離れてからまだ１ヶ月も経ってないのに
何年も会ってないような気がするんスよね。



それ位...ずっと一緒だったってことっスかね



でも...正直まだ分かんないんスよ。


この気持ちが恋愛対象としてのものなのか
ただ妹が遠くに行って寂しいって感じの気持ちなのか。


なんせ...本気の恋とかした事ないっスから。





今の気持ちを例えるなら...当たり前にあったものが
突然なくなって...ぽっかり穴が空いた感じ？



これは恋してるって事？



あー。考えても分かんねーや。








部活でも...


黄「笠松センパーイ！
冷やしタオルないんスか？！
オレ...あれじゃないとムリっス！！」

笠「あぁ？んなのねーよバーカ！
だったら自分で作って持って来いっつーの」




Aはいつも休憩になると

” 涼太！お疲れ！はいっ！
今日も冷やしといたよー！！ ”

って...オレにタオル投げてくれたんスよね。




それが当たり前だと思ってて
オレ、Aに感謝すらしてなかった。



今になって実感するんス。
オレ...Aに支えられてたんだなって。








プルプル プルプル ♪



A？


イヤ...違う。
ケータイが鳴るたびそう思うんスよね...


黄「...青峰っち？どーしたんスか？
電話とかめずらしいっスね！！！
オレに会いたくなったんスか〜？？」

青「ったく...相変わらずうぜぇのな。
暇してんだろ？
久々にストバスしねぇか？いつもの場所で」

黄「いーっスね！！
部活だけじゃ物足りなくて
体動かしたかったんスよね！！
じゃー今から行くっス！！」



卒業してからも
こうやって会える仲間って最高っスね！！









黄「ハァハァ...青峰っち！もー１回！！！
次は勝てる気がするっス！！」

青「てめぇのもう１回は何回あんだよ！
何度やろうが俺が勝つに決まってんだろ(笑)」

黄「やっぱ青峰っち強いっスわ。
負けねースけど！」




青「で、どうなんだよ？」

黄「どうって...何がっスか？」

青「Aと離れてまだ何にも感じねぇのか？」

黄「...正直分かんねーんス。
けど...まぁ、寂しいっスけど」

青「Aは楽しくやってるみてぇだけどな」

黄「...青峰っち...連絡取ってるんスか？」

青「あ？お前見てねぇのかよ？」

黄「...何をっスか？」

青「烏野高校排球部のブログ」







知らないっスよ
...そんなのあるんスか...？

story14→←story12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す