私は神威じゃないって何回言ったらわかるんじゃァァアア！！

第34話、『ずっとズキズキ足が痛いんじゃァアアア！』 ページ35

ズキズキズキズキズキズキ

『・・・』

ズキズキズキズキズキズキ

『・・・・・・』

ズキズキズキズキズキズキ

『・・・・・・・・・』

ズキズキズキズキズキズキ


『山崎』

山「はいはい？」

『一回だけでいい。殴らせろ』

山「えェエ？！なんで殴られなくちゃいけないの！！？」

『うっせェェエエエ！！ずっとズキズキ足が痛いんじゃァアアア！』


そう、さっきからずっと歩くたびに右足首の痛みが止まらないのだ。

捻ってから一週間程経っているが、未だに治る気配はない。

あの日に帰って屯所で手当をされたが全然治らない。

なんでだ。手当がダメなのか、ただ治りが遅いのか。

集中して仕事に取り込めない分、その変わりイライラが積もる。


『だから、殴らせて』

山「いや無理だって！！あ、そうだ！びょ、病院行こう！？そっちのほうが絶対いいよ！」

『・・・病院か』

山「う、うん。まだ一回も行ってないんでしょ？」


そっか。その手があったか。逆になんで思いつかなかったのだろう。


『うん。じゃあ行って来るよ』

山「いってらっしゃい！」


私は私服に着替えないで隊服のまま屯所を出る。

そして山崎に一言。


『土方さんに言っておいてねヨロシク』


自分で伝えるのはめんどくさい。まず仕事中だし。怒鳴られるのがオチだろう。

山崎が殴られる事なんて目に見えてる。でも知らない。

山崎が先に病院行けって言ったんだから。

最後に山崎に「達者でな！」と笑顔で言い、病院に向かった。


山「え、っぇえええええ！？」

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