10人の中の1人の少女に。 ページ12
シヴァ・アスガル side
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飛び降りた私は
まずドジったように転んで見せた。
実力がないかのように見せるために。
その作戦がまぁ、上手くいったのか。
クスクスと笑う者や近付いて心配する者もいた。
どうやら強敵どころか
敵にもならないと言わんばかりに受け入れてくれた。
シヴァ「失礼致しました〜♪ちょっと着地に失敗した程度なので大丈夫ですよ〜♪」
そういい、その輪の中に溶け込んだ。
私を含め、十人になったモノ達で
話し合いというものを始めることにした。
どうやら呼ばれたモノ達の中には
人間や魔の者も居るようだ。
私のような種族も呼ばれているのだから
天の使いの者もいたが…
私にとっては、そんなことはどうでもいい。
むやみに戦う事を避け、生き残る事さえ出来ればいい。
少し眉間にシワを寄せ、空を睨みつけていると
ある1人の少女に目が行った。
_十人の中の一人の少女に___。
その少女は風に靡く美しい金髪の髪に人形のような碧い眼をしていた。
私が目がいった理由はそれでは無い。
その少女は車椅子に乗っていたからだ。
すると私に気付いたのか
車椅子をこちらに走らせる。
私の前にピタリと止まるとその子はフワリと笑った。
その瞬間、世界がピタリと止まったように
風の音も、話し合う声も、他の雑音も。
全ての音が聞こえなくなり
その子の声だけが、私に響くように聴こえた。
「内緒で…私と組みませんか?」
少し悪戯っぽく笑う彼女に
私は少し惚れていたのかもしれない。
いや、今のは無しで…。
彼女は私の能力に気付いていたからこそなのだろうが
私は彼女を…彼女と組む事にした。
to be continued
[休載]ちょっと早いかな?メリークリスマス!→←9の反対は。
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あめだま(プロフ) - 見返してみれば矛盾だらけでした。修正したりしてますので矛盾してたら指摘下さい!( (2018年2月3日 9時) (レス) id: e80c6ffed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーりん | 作成日時:2017年11月20日 22時