【占ツク】人気作者の光と影

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【視点：麗鎖】

　今日もスレで違反作者の話題を出して麗鎖を忘れさせようとしていた。なのに。

　あの惰礼ってやつ、何してくれるんだ。

　落ち着け私。冷静さを欠いたら負け。今すぐにでも擁護のコメントをしたいところだけど、そんなあからさまなことをしたら体重百貫や橙熊の正体がバレてしまう。

　そうなれば、私のこれまでの書き込みから麗鎖の件を保留にして忘れさせる作戦もバレるだろう。その作戦が明るみに出れば麗鎖の自演も明白だ。

　冷静になれ私。このスレ住民は少なくとも今の占ツクに不満を抱いている人ばかりだ。ということは、あまり人気がない作者がほとんどだと推測できる。

　そしてたぶん、私にはそれを超える信者がいる。

――掲示板は切り捨てよう。

　勝負は彼らが占ツクで動き始めたとき。ここで私の味方になる人が多ければ問題ない。その後の活動のおかげでお気に入り数はどんどん増えている。スター作者への道も見えてきた。まだログインして半年と経っていないのにね。私の策略が効いてるってことだ。
　私は掲示板サイトを無言で閉じた。

　今日は占ツクのお気に入り整理だけにしておこう。私は占ツクを開く。

　演出のために無名作者の作品にしおりを挟んでいるから、その作品は全く読まない。
　だから、その作品のお気に入り数が3以上になったら解除している。複数いれば私が解除したことがわからないからね。

　明日からは掲示板の対策も考えておかなきゃ。あいつらが占ツクで活動を始めたときにこちらが有利になるように。



　その次の日だった。新着に「麗鎖という作者について」というホムペがあった。私は急いで開く。

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