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side you
1、2年生の頃はかなり授業をサボっていた。そして進級があやしくなってきそうなころに授業に出る。そんな学園生活を送ってきた僕が、真面目に自習などするはずがなかった。
図書館へ向かう道を90度方向転換して、僕は植物園に足を運んだ。
「レオナせんぱーい」
「…あぁ？……Aか」
レオナ・キングスカラー、20歳。留年を2回もしていまだに3年生、僕が入学した時は先輩だったのに昨年は同じ学年、しかも今年は僕よりも学年が下という矛盾。
だが、僕は今でも彼を「先輩」と呼ぶ。まあ、敬意2割煽り8割なんだけど。
「全然変わってませんね。もしかしてラギーと同学年になりたいんですか？」
「……黙って寝かせろ牛野郎」
「それはいい加減飽きました」
この牛野郎というのが僕のことを指しているのは、自明だ。しかし「ツノが牛っぽい」というのが理由というから、なんだか解せない。実際、本当に牛みたいだから反論もしにくい。
「なんの用だ」
「別に？帰ったので報告したまでです。あ、向こうで僕は昼寝してまーす」
「……勝手にしろ」
実を言うと、この学園ではレオナとの付き合いが1番長い。
サボる場所がだいたい同じ。レオナのナワバリから少し出たくらいのところで僕はサボるのだ。ラギーが入学する前、僕が世話係をしていた時期もある。理由なんて特に無い。強いて言うなら、僕が自分の寮を嫌っていたからだ。今もそれに変わりは無い。あんなジメジメしたところ、誰が好んで行きたがるのか。洗濯物なんて毎日生乾きだ。それが1番の理由ではないけども。
だから、よく他の寮に行ってはお泊まりしていた。幸いにも友人は割といたので、こそこそする必要もなかった。…自寮に友人がいたかといえば、答えかねるけど。あの廃墟にも肝試しで一晩過ごしたことがある。……ヒマだしまた行こうかな。でもアイツと鉢合わせるのは勘弁してほしい。
「…くぁ、」
考えていたら眠くなってきた。もう寝てしまおうか。
…もう。
「あれ？Aさんじゃないスか」
声が聞こえてきた気がして目を覚ました。眠いのに、と思うが呼ばれている気もするから、仕方なくだるい体を起こした。
「帰ってたんスね」
「ラギーかぁ…んん〜っ！そう、実習終わったんだよ」
のびをしながら答える。その様子をラギーに、呆れたような目で見られた。
「早いっスね、どうしたんスか？」
「……何の用だよ、そんなこと聞きたいんじゃないだろ？」
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しあ(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。最近ですと呪術廻戦ですかね。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: 46cd819be0 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 高評価しました!知ってるアニメは何ですか? (2021年3月5日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しあ | 作成日時：2021年2月28日 20時
