婚約者から愛される方法【五条悟】

少し ページ34

硝子「おめでと、懐妊」




貴方「えっと…ありがとう」




夏に差し掛かる、7月上旬。
私のお腹に新しい命が宿った。



硝子「け…、ついにできたか」



貴方「うん、「しょこ！ゆき、にーに！」ユキくんももうすぐで二歳だね〜」



硝子「ほれ、抱っこしてやる」



雪葉「しょこ、すち！」




今日は3人で買い物にきた。
久々だなぁ。



雪葉「ままがい〜ぃ」




貴方「抱っこする？」




硝子「偶にはしょーこにしろ、しょーこに」




ユキくんは硝子に手を伸ばす。




雪葉「しょこ」




硝子「マジカ」




硝子って子ども苦手そうなのに意外と言うか。
面倒みがいいよね。



貴方「……」




硝子「どーしたの」




貴方「…少しだけ、不安だなって思って。
妊娠のこと、お姉ちゃんが知ったら大丈夫かなって」




軽く頭を小突かれる。



硝子「お、噂をすれば」



悟「やっほー、お待たせ」



雪葉「しゃーる」



悟「ユキー、今日は硝子の日かよ」




悟くんは私の隣に来る。




貴方「悟くん、お姉ちゃんはどう？」




悟「変わらず、
その前に体調は？」




貴方「あぁ…えっと「雪葉とアイス買ってくる」うん」




私と悟くんは椅子に座る。




貴方「妊娠したよ、悟くん」



悟「…いやまぁ…うん、分かってたけど
うれしいわ…え、僕の子だよね？
いやあんだけ中に出せ「ちょーーっと」なに」




何を言うかと思えば。
本当に。




貴方「あのさ…悟くん」




悟「ん？」




貴方「私の事は気にしなくていいから。
お姉ちゃんのそばにいてあげて…

少なくともこうなったのは「ねぇ」ん？」




悟「僕のせいだから
微塵もAのせいじゃない」





サングラスを取って、私につける。





悟「うわーーー壊滅的に似合わない」




硝子「ただいブハハハ！ちょ、写メる」




どうして今なんだろう。
喜べない。
こんなにも悟くんから触れられるのに。




悟「A」




名前を呼んでくれるのに…少しも嬉しくない。

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