特別な稀血は特別扱い。【鬼滅の刃】

拾漆 ページ18

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起きると蝶屋敷。



またかい。






「また焼き芋？」



起きると冷めた焼き芋が置いてあるのを見て思わず笑う。







「あ。おはようございます。」



「しのぶさん。」




掠っただけだと思ったら結構深かったらしい傷。


傷口が開かないように3日の安静を命じられた。





「暇だ。」


やることがない。


天井をぼーっと見つめると



「ほら！言っただろ！！Aさんいるって！」



あ。たんぽぽ。じゃなくて善逸くん。


あれ？

「さっき炭治郎くん訓練してましたよ？」


明らかに動揺してるからつい



「まさか逃げてきたんですか？」




と口を滑らしたら



「まだ毒が抜けてないみたいで！！！」




嘘だな。



「私、嘘がわかるんですよ。」



にっこりと微笑むと



顔を赤くして涙目になる。



言いすぎたか。



「ごめ、」


ごめん、と言おうとしたのに


「ゴメンネ、ヨワクテゴメンネ。」



猪、喋った。そして遮られた。

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