僕等のやり方とは。 ページ43
用意してくれた服に着替え、福沢社長らと一緒に医務室を出た。
他の社員がいないのに不思議に思っていると、福沢社長の快癒祝いでフィッツジェラルドがくれた豪華客船にいると教えてくれた。
因みに服は太宰が用意したらしい。
…サイズがぴったりなことに関してはもう突っ込まない。
既に諦めた。
外へ出て3人に向き直る。
『ありがとうございました』
「こちらこそ礼を言う。太宰から聞いた、協力してくれたそうだな」
『お礼を言われる筋合いはありませんよ』
そう言えば怪訝そうに首を傾げた。
私はそれに対し笑うだけ。
「君は只自分の目的の為にやった…そうだろ?」
横から名探偵さんが言う。
目を向けると、ビー玉のような緑色の瞳が鋭く光っていた。
私は「はい」と肯定する。
瞳が更に鋭くなった気がした。
空気もピリッと張り詰めた。
『…正直びっくりです。私の治療に一番反対するのは名探偵さんかと』
私はあの人を救う為に福沢社長の命を狙った。
勿論、それを妨害する
どんな手段でも使ってやると、
他の奴らなんてどうでもいいと、
本気でそう思っていた。
静けさが場を支配する。
福沢社長は何も言わないし、女医さんも黙って私達を見守っている。
「はぁ?何いってんの」
『…え』
沈黙を破ったのは名探偵さんだった。
いや、それはいいんだけど…
予測してた答えとは違う言葉に思わず眉を顰めた。
『えーっと…』
「そんなこと言わないし、というかこれっぽっちも思ってない!」
ビシッと人差し指を突きつけられる。
「僕は武装探偵社の社員だぞ!」
『つ、つまり…?』
「探偵社が人助けするのは基本中の基本。君って案外莫迦なんだね!」
ニシシッと笑いながら言われた。
一瞬あっけにとられる。
けど次にはつられて笑ってしまった。
『流石です』
「当たり前だ。なんたって僕は__
名探偵江戸川乱歩、だからな!」
『ははっ…こりゃ完敗だわ』
たぶん、一生この人には敵わないな。
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ドスト編でいちっばん書きたかったシーンこれよ!!
やっとまともに絡んだね!!!!!
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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年7月1日 18時