本当に弱い人間の末路とは。 ページ36
No side
『共喰い』を引き起こしたウイルス異能者__アレクサンドル・プシュキンを見つけた芥川と敦。
だが途中でイワン・ゴンチャロフに邪魔され、追及を絶たされてしまった。
そして二人はゴンチャロフに勝つため、戦闘を開始する。
一方、プシュキンは不気味に笑いながら逃亡を続けていた。
「逃げ切った!俺の勝ちだ!」
脳裏で逃亡を手助けしたゴンチャロフ、そしてドストエフスキーを娯楽の為の道具だと莫迦にする。
そして次は各国軍の元帥に使ってやろうと企んでいた。
出口が見えてきた。
歓喜が心の底から溢れ出てくる。
「"持てる者"共め。俺達の恨みを受け取ってゲロ顔で死ね!」
そう吐き捨てて飛び出した。
さあ、夢に待った地上。
夢に待った光り輝く青空。
ではなかった。
待っていたのは探偵社とポートマフィアの主力メンバーと双方の長だった。
溢れ出た歓喜はすぐに乾き、驚愕で声にならない叫び声が口から零れた。
そんなプシュキンに目もくれず、森は隣にいる福沢に「ほら」と言う。
「言った通りでしょう?」
「安直な逃走路だ。幻夢の化身たるドストエフスキーに較べ、予測が容易過ぎる」
「ば、バカな…」
項垂れるプシュキンの前に、国木田達が一歩前に出る。
「さて…貴様の所為で我々全員が死の危機に晒された訳だが、何か意見は?」
背後には鬼。
顔には影が差し、唯一見える目は瞳孔ががん開きだ。
溢れ出る大量の殺気に当てられ、殺されると本能で察知したプシュキンはその場に土下座する。
「ゆ、許してくれ!ウイルスは今解除する!自首もする!だから…」
プライドも糞もねぇな。
「ふむ、ならば問題ありませんね」
「あぁ、赦すか」
あっさりと言った森と福沢。
プシュキンはホッと胸をなでおろす。
のもつかの間。
眼の前にはいつの間にか拳があった。
「そんな訳があるか」「そんな訳があるか」
ゴスッと鈍い音が森に木霊した。
ゴンチャロフに勝利した芥川と敦はドストエフスキーがいるであろう奥の部屋のような場所に来ていた。
だが、いなかった。
ドストエフスキーは何処にもいなかった。
困惑する二人にゴンチャロフは笑みを浮かべる。
「"この
その言葉に芥川は目を見開いた。
ドストエフスキーは最初から、
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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年7月1日 18時