鼠の最終手段とは。 ページ25
今頃梶井は高笑いしながら爆弾造ってるんだろうな。
頭の片隅でそんな事を思う。
あの計画は切り札の一つとしてとっておいたものだ。
本人はかなり張り切ってることだろう。
カチャ、とエンターキーを押してパソコンを閉じた。
『てなわけで、勧誘は断らせてもらうよ』
「...そうですか」
じゃ、と通話を切ろうとしたが「待ってください」と止められた。
「私からの
『
探偵社とドンパチ
ふと部屋を見渡してみる。
すると、ソファの横に黄色の何かが見えた。
近づいて見てみれば、黄色いリボンがついた赤い箱があった。
さっきまでなかった筈だ。
『...何これ、キャラメル詰め合わせ?おにぎり詰め合わせも嬉しいけど』
「それよりも、もっと驚くものです」
......真逆。
嫌な予感がしてリボンを解き箱を開けた。
可愛いらしい綿や紙の中に、黒い物体が目立っていた。
それは何本もの導線が交わっていて、はめられている液晶画面には不気味に笑う鼠の絵。
「見ていただけましたか?
最悪...!
冷や汗が頬を伝った。
構造からみて海外製のだ、下手に動かして作動したら拙い。
時間があれば別だが、与えてはくれないだろう。
電話の向こうでドストエフスキーが嘲笑したのが判った。
「先程言ったように、貴女が其方側にいると『
「失礼します」
耳を疑った。
タイミング良すぎの、扉が開く音に。
見てみれば、そこには樋口ちゃんがいた。
『樋口ちゃん...なんで、此処に』
「え、徳永さんに呼ばれてきたのですが」
顔から血の気が引いてくのが鏡を見なくても判った。
背筋に悪寒が走る。
反応を楽しむように、ドストエフスキーがくすくすと笑った。
「自分の命と部下の命...貴女は何方をとるんでしょうね」
『手っ前ェ!!』
ガンッと机を殴った。
何時もと様子が違う私を不審に思ったのか、樋口ちゃんが部屋に入って来た。
「と、徳永さん?大丈夫で__」
『来るな!!逃げろ!!』
「えっ」
「幸運を祈ってますよ」
ピッ__
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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年7月1日 18時