当たり前とは。 ページ24
No side
「どうです?悪い話ではないでしょう?」
ドストエフスキーは返事を待った。
けれどAは何も言わない。
代わりに聞こえてきたのは、必死に何かを堪えているような声。
「...Aさん?」
流石に可笑しいと思い名を呼んだ。
『...ふっ』
「え?」
『ふふっ......あっははははははは!!』
大爆笑。
その言葉がぴったりな笑い声。
Aは笑っている。
まるでソファで寛ぎながら
あのドストエフスキーもぽかーんと口を開けて固まってしまった。
『あーっお腹痛い。アンタ芸人になれるよ、転職しなよ』
少し莫迦にしたような言い方にイラつきを覚える。
ティーカップを置く音が少し大きかった。
「何が可笑しいんです?」
『凡てさ。君は何もわかっちゃいない』
「...どういうことですか?」
ドストエフスキーは少し強めに問うた。
ガジガジと親指の爪を噛む。
『まず一つ。両親の件を君に手伝ってもらうくらいならとっくの昔に諦めてる。この件は私のだ、手だししたら許さない』
「...なら『共食い』はどうするんです。このままでは首領は死に、ポートマフィアは暴走しますよ」
7年前__Aがポートマフィアにくる数か月前__前首領が死に森が首領についた事でポートマフィアは無駄な血を流すことは無くなった。
森が死ねば前首領の時代に逆戻りするだろう。
否、もっと血腥くなる可能性だってある。
けれどAは鼻で笑った。
『
『共食い』に勝つのは、
ガリッと爪を噛む音が大きく聞こえた。
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えー、友人に「今月号のヤンエー(文スト)がやばい」と言われ見ました。結果、
泣きました。
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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年7月1日 18時