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楽しい時間に別れを告げるとは。 ページ3

中島side

聞けば、Aちゃんとポートマフィアの首領が喧嘩しちゃったらしい。


ほぼノンブレスで愚痴を言い終わったら少し落ち着いたようで。


『ありがとね〜、話聞いてくれて』

「いえいえ」

『お陰ですっきりしたぁ』


そう言いながら伸びをする。
その時、雫のピアスが光を反射して輝いた。


彼女と会う度に、必ず目にする雫のピアス。

ずっと付けているのだろう。

手入れしてあるのか、汚れも傷もない。
新品じゃないかと思う程綺麗だ。


『敦くん、今日はボーッとするの多いね〜。太宰のせいで疲れてるとか?』

「あははは...疲れてるのは国木田さんだと思うけど。そのピアス、ずっとつけてるね」

『あぁ、これね......ある人から貰ったんだ』


二つあるうちの一つの雫を、まるで硝子を扱うかのようにそっと触れた。

その表情はすごく優し気で、なのに目の奥は凄く悲し気で。


僕は、こんな表情を前にも見たことがある。





___「...Aはね、形見だよ」___





そう言った重治さんとAちゃんの表情は全く同じ。


一体、誰を思い出してるんだろう。

僕は口を開いた。


その時、ラジオ体操で使われるあの曲が聞こえてきた。


「この時間に?いったい何処から...」

『はぁい此方喫茶店で満喫中の徳永さんでーす』

「着信音!?」


Aちゃんって少し、いやかなり変わってる...よね。


Aちゃんは何度か返事をすると電話を切った。
そして申し訳なさそうに眉を下げた。


『呼び出し掛かったからそろそろ行かなきゃ』

「あ、うん」


御会計を済ませて外に出る。

空を見れば、もう太陽が沈み始めていた。
帰ったら乱歩さんに「遅い!」って怒られそうだな。


『敦くん』


名を呼ばれ振り返ると、夕日を背にしたAちゃんがいた。


『今日はありがとう、楽しかったよ』

「僕の方こそ」

『またお茶しよっか』

「うん」


「じゃあ」とお互い手を振って歩き出した。


"また"を楽しみにしている自分がいる。
その時は、鏡花ちゃんも一緒に来れるといいな。









その日の夜、社長が何者かに襲われた。

幼女からの謝り方講座とは。→←遠慮なしにお礼は貰うとは。



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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年7月1日 18時

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