【文スト】参謀とは。7

遠慮なしにお礼は貰うとは。 ページ2

中島side

泥棒は軍警に渡し、事件は一件落着。
これもAちゃんのお陰なので、「何か御礼がしたい」と言った。


そして、


『ん〜！おいひー！この為に私は生まれてきた！』

「それは良かったです...」


近くの喫茶店に来たんだけど、結構高いキャラメルケーキを2個も頼んだ。

お金足りてよかった...。


財布のがま口を閉じてポケットに仕舞う。


ふとAちゃんを見れば、周りに花を咲かせながらケーキを頬張っていた。

こうして見てみれば、其処ら辺にいる普通の女の子だ。


時々、本当に彼女はポートマフィアなのかと考えてしまう。
僕等のことを何度も助けてくれたし、こうやって会って話して...。

だから思う。
Aちゃんは、もしかしたら探偵社に＿＿


『敦くん、如何かした？』

「え」


いつの間にか、Aちゃんがジッと僕の顔を覗き込んでいた。


『ボーッとしてたからさ、何かあった？』

「あ、っと、なんでもないよ。そういえば、Aちゃんこそなんかあったの？会った時凄く不機嫌そ＿＿」


シュパンッ


え？


僕は目を疑った。

何故なら、スプーンが僕の後ろにある壁に刺さっていたからだ。


フォークなら判る。
鏡花ちゃんが『夜叉白雪』にやっているから見慣れた。

けどスプーン！？スプーンって壁に刺されるの！？


しかも、Aちゃんからとてつもないオーラが溢れ出している。
相当な"何か"があったみたいだ。


「ぼっ、僕でよかったら話きくよ...？」


暫くの沈黙。


Aちゃんはゆっくりとした動作で新しいスプーンを取る。
そしてケーキを一口食べた。


『あのロリコン変態何時か軍警にロリコン罪で訴えてやる』

「本当に何があったの？」


凄く危ない言葉出てきた。

楽しい時間に別れを告げるとは。→←追う角に参謀来るとは。

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