闇に深く沈むとは。 ページ39
No side
「莫迦な、如何やって此処が判った!?」
この組織が拠点とする海岸付近には同じような倉庫が数十個存在し、中には木箱やコンテナが多く、地下室への入り口は見つかりにくくなっているのだ。
なっている筈だった。
『大体の場所はすぐに判ったよ、此処は爆弾製造にもってこいの場所だ。それに最近のホームレスは記憶力が良くてね、金さえやれば人が頻繁に出入りしてる倉庫くらいすぐに教えてくれる。地下への入り口はもっと簡単。古く錆ついたコンテナの中に真新しいのを見つければ一発さ』
淡々と種明かしをした。
唖然とした中でまた一人、男が焦ったように声を上げた。
「み、見張りの奴等は!?」
『...あぁ、それね』
Aが一歩前へ出た途端、ドサリと何かが放り投げられた。
それはこの組織の構成員。
血は流れることを止め、息などとうにしていない。
男達は死体からAへ目線を移した。
自分の血ではない、返り血が全身に付いていた。
ゾクリと背筋が凍るのを感じた。
「...ククッ、ハハハハ!」
そんな空気の中、一人の男が高らかに笑った。
この組織の長だ。
「流石はポートマフィアの参謀様...否、闇の支配人様か。噂通り、頭も腕も立っている。
だが、そんなお偉い肩書きも今日で終わりだ!」
突如、天井に着いてる蛍光灯の光が消えた。
辺りは暗闇に包まれ、何も見えない。
男達は暗視ゴーグルをつけ、目を自由に使えるようにした。
そしてそれぞれ武器を構える。
「暗闇じゃあお前の異能力とやらは使えねェ。一人で来たのが間違いだったな!」
その言葉が合図のように、男達は一斉にAに向かって走り出した。
Aは身動きせず、立っているだけ。
俺たちの勝ちだ__そう思っていた。否、思い込んでいた。
鉄パイプを振り上げた時に見えたのだ。
Aが何か言っているのを。
次の瞬間、目の前が闇に包まれた。
誰かが言った。
「闇の支配人を怒らせたら最後、生き残っている者はいない」
一週間後、ある事件が
「本日のトップニュースです。此方の倉庫の地下室で、大量の
テレビから流れる
早朝だからか、店内に客はいない。
すると、扉が開く音がした。
『店長さん、本日お勧めのデザートは?』
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです! (2月26日 0時) (レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです!Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年1月13日 1時