【文スト】参謀とは。4

五歳児の参謀とは。 ページ36

中原side


「わざとじゃない、本当だ。真逆開発中の飴がポケットに紛れていたなんて...」

『へぇ〜、じゃあこれは"じこ"だと？』

「そういうことにな＿＿ブフッ」

『わらうな！』


ビシィッと効果音が付きそうな程梶井を指差すA。

だが梶井は笑いが止まらないのか、腹を抱えてゲラゲラと笑っている。


「だっ、だって、全然怖くなっ、ヒィ」

『ぶっとばすぞ』

「まぁ落ち着けよ...クッ」

『このふたりしなす！』


そう言って起こる姿は微塵も怖くない。
寧ろこれを見て笑うなという方が無理な話だ。


一時間前。叫び声を聞いてAの部屋に行けば、顔を青くして「ちゅうやぁぁぁ！」と突進してきた時は何事かと思ったが...。


まぁ犯人はあっさり判り、梶井は朝っぱらから五歳児の飛び蹴りを食らってゴーグルが割れた。


『てゆーか、ほーそーしねこだったじゃん！だったらねこかしろよ！』

「突っ込む場所が違ぇよ」


猫ならいいのか、此奴。


五歳児だからか呂律が上手く回らず、話し方が平仮名っぽい。
怒る姿も、子どもがぐずっている様にしか見えなかった。

柄にもなく可愛いと思ってしまう。


『はぁー...ちゅーやにみおろされてるのがくつじょくでならない』

「窓から放り投げてやろうか糞餓鬼」


前言撤回。
全然可愛くねぇ、可愛いの"か"の字もねぇ糞餓鬼だ。


逃げようとするAを捕まえる。

すると小さい手が伸びてきて俺の頬を引っ張った。
仕返しとして俺もAの頬を引っ張る。


「...小学生の兄妹喧嘩？」

『どこがだ！』「どこがだ！」




数時間後、Aは無事元通りになった。





「Aちゃんの幼児化見たかった！」

「リンタロウ、キモい」

「中也くんなんで教えてくれなかったんだい！？」

「まず何処で知ったんですか、首領」


首領の情報網がこえぇよ。





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徳永を幼児化しました！
あるあるですがいつかやりたかったんです()


次話、マジギレ徳永です。


PS.
11連ガチャでSSRが三人出ました。手が震えました()

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