檸檬はなめたらアカンとは。 ページ35
やっと日にちを決めることができ、私は会議室を出る。
そして部屋に戻ろうと長い廊下いた時、白い白衣を着た男が目に入った。
「あ、Aじゃないか」
『やぁ梶井。また徹夜?』
梶井の手にある缶珈琲を指差した。
普段檸檬ばかり飲食している彼が缶珈琲を飲むことは滅多にない。
あるとしたら徹夜の時くらいだ。
その推理は見事的中したらしく、手を広げて「正解」と言った。
「もっと迫力が出ないものかと思って研究しているのだよ!檸檬というのは本当に素晴らしい。なんたって__」
『私まだ仕事あるから、その話はまた今度』
あぶねぇ。
朝が来るまで語られることだった。檸檬がトラウマになりかける。
内心安堵しながら「じゃあね〜」とその場を去ろうしたが、呼び止められた。
「これをあげよう」
『ん?
おっ、飴ちゃんではないか梶井氏』
「その通りだよ徳永氏。檸檬味だから、頭がすっきりする」
ノリが良くてよろし。
私の手に転がったのは、猫がプリントされた包装紙に包まれた飴。
梶井がこんなにも可愛らしいものを持っているとは。
女子力...。
私はお礼を言ってその場を去った。
早速貰った飴を口に放り込む。
すぐに檸檬独特の酸っぱさが広がった。
たまにはキャラメル以外の甘味も食べようかな。
『...ん』
目を開けると、見慣れた天井が映った。
窓からは日が差し込んでいて、少し眩しい。
横を向けば、
いつの間にか寝ちゃってたらしい。
体を起こし、伸びをした後首を回す。
そこで違和感に気づいた。
なんか、服でかくね?
着ているシャツがだぼだぼなのだ。しかも袖から手が出ていない。
おかしいな、萌え袖じゃない筈なのに。
...ハハ、まさかね。
私はソファから立ち上がった。
わー、いつもより部屋が広く思えるー。
あれだ、きっとキャラメル酔いしたんだ。うん、きっとそう。
そう自分に言い聞かせながら鏡の前へ行った。
暫くの沈黙。
『はあああああああああ!!?』
そこには、五歳くらいの私がいた。
========
この場をお借りして外伝の説明をします。
最初は私が考えていた話を書き、その後リクエストのものを書かせていただこうと思います。
リクをくれた方、ありがとうございます。
そして順番なんですが、私の勝手な私情でリクが来た順ではありません。
申し訳ございません。
ですが、頑張って書くので温かい目で見守っていてください。
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです! (2月26日 0時) (レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです!Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年1月13日 1時