無限にあるものとは。 ページ23
太宰side
驚いた。
Aが自分のことに話すなんて。
鏡花ちゃんに話していたのは、紛れもなくあの人とAの過去。
自分から過去を話すなんて、思ってもいなかった。
...成長したなぁ。
『何、その目。親が子の成長を感じて感動してるような目。空気読めよ包帯』
「もはや人ですらない......鏡花ちゃんの為に言ったのかい?」
『別に。キャラメル食べ終わって暇になっただけ』
そう言ってまた椅子の背凭れに寄りかかってキャラメルを食べ始めた。
きっと、鏡花ちゃんの背中を押してくれたんだろう。
殆ど諦めかけた彼女に、「諦めなくていいと思う」なんて、実にAらしい。
...私も、もうひと押しか。
通信のスイッチをつけた。
「鏡花ちゃん、人には向き不向きがある。そして君には明らかな殺しの才能がある。だから君は探偵社員にはなれない。君はそう思っている」
彼女は黙ったまま。
肯定、ということだろう。
私は大きくため息をついて言った。
「全く莫迦々々しい」
その考えが如何に根拠薄弱か、一秒で証明して見せる。
「鏡花ちゃん、君はその手で何人殺した?」
「...35人」
「たかが35人くらい何だ?」
私やAの人数の一割にも満たない。
彼女は知らない。
探偵社も、自分自身も。
「凡てを知ることは誰にもできない。それを"可能性"と言うんだ」
誰もが持っている、無限の可能性。
勿論、鏡花ちゃんにもあるのだ。
変われる可能性が。
「君に
でも彼は今、その近くの空域で命を懸けて戦っている。街を守る為にね」
あの日、川辺で会った敦くんと今の敦くん。
想像以上に、変わっていると私は思っている。
きっとそれは、鏡花ちゃんにもできるのだ。
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太宰さんside初めて...
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです! (2月26日 0時) (レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです!Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年1月13日 1時