【文スト】参謀とは。4

名探偵が手に入れた"値千金もの"とは。 ページ13

首領もあんな風にしっかりしてて威厳あればなぁ。

少しは見習ってほしい。


でも首領が福沢社長みたいだったらめちゃめちゃ違和感あるな。
...まぁアレでも組織をまとめれてるからいいか、うん。


なんてくだらないことを考えてたら「此処だよ」と声が聞こえた。

敦くんが扉を開ける。


「失礼します。太宰さん、Aちゃんを連れてきました」


そう言って中に入る敦くんに続く。


奥にホワイトボード、長机が向かい合って並んでいた。
右側の長机には二人の男が座っている。


奥の方にいる太宰が此方を向き「やぁ」と手を掲げる。


「遅かったじゃないか」

『誰かさんのせいでね』


首領から頼まれたもの...それは探偵社行ってこい、だった。

最初は渋ったけど、キャラメルパフェの券くれたから。
違う、決して物に釣られたわけじゃない。決して。


でもさぁ、それが太宰が呼んでるからだったっていうのが嫌だった。
私が久ちゃんの奪還行った時は起こったくせに、こんなにあっさりと...。


顔に出ていたのか、もしくは心を読んだのか知らないが、太宰が苦笑する。


「森さんは悪くないよ。私が無理を言ったんだ」

『...ハァ、まぁいいけど』

「あっ」


そう言って太宰が持っている書類を奪い取って見た。
太宰は肩を竦めると、机にある書類も渡してきたのでそれも見る。


これが『白鯨(モビー・ディック)』の攻略法、か。

思わず「ほぉ」呟く。


『こりゃ凄い...』

「乱歩さんが、組合(ギルド)から勝ち取ったのさ」

『乱歩さん？』

「僕のこと」


左隣から声がした。

見てみると、ドーナツを頬張る男の人。


確か、江戸川乱歩。

探偵社の社員にしては珍しい一般人で、桁外れの頭脳を持ってるとか。
なんでも名探偵らしい。


...あまり見えないけど。


「僕は正真正銘、名探偵だよ！君顔にですぎ！」


おっと、それは失礼。


「A」


名前を呼ばれて太宰を見る。

なんとも怪しい笑みを浮かべて頬杖をついていた。


「頼むよ」

『...ハイハイ。やりますよ。でもその笑みは止めて、キモい』

「同意」

『乱歩さん！？』


...乱歩さんと仲良くなれそう。




私が此処に呼ばれた理由。
それは、組合(ギルド)の背骨を圧し折る作戦を立てるため。




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ぐだってる...スランプかっ()
書き直すかもです。


SSRの社長出ましたね！
そして眼鏡を外した国木田さんと目を開いた乱歩さん！！

今度こそ手に入れます。

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