逆刃刀の女2【銀魂】

赤色のシクラメン 花言葉 嫉妬 独占欲 貴「みんな、せーのっ！」全「ぞくへんでも、よ ろ し く お ね が い し ま す ！」貴「なんで幼稚園児風！？」 ページ50

貴方side


晋「ククッ。久しぶりの再会だというのに、刃をつきたてるなんぞ、ひどいもんじゃねェか。A。」


貴「……何をしに来たの聞いている。」


晋「そう警戒すんじゃねェ。今日はただ見舞いに来ただけだ。……ほらよ。」



晋助が振り返りながら差し出したのは、赤色のシクラメン。


私と晋助が花束と刀を互いに突きつけているようになる。

貴「…今日は…ってことは本当はどうするつもりだったの？」


晋「攫うに決まってんだろうなァ。」.



貴「へぇ。ただで攫われてやる気はサラサラないけどね。」


晋「フッ。とんだじゃじゃ馬姫だな。
….…！！」


晋助の視線が私の髪に移った。

何をみてるんだ…？



晋「….……その簪……。やっぱりやめだ。今日テメェを攫う。」


ガキィン！！


赤のシクラメンで作られた花束が宙を舞った瞬間。晋助が刀を振るった。


防御するもつばぜり合いまで距離を詰められた。


貴「ッ……晋助。私は覚えてるよ。貴方とした約束を！！」


ーー『先生を救うまで絶対に諦めない。だからテメェは俺が護る。Aも俺を護れ。」ーー



貴「今の貴方じゃない。私の大切で大好きな仲間の、


吉田松陽が弟子は、


高杉晋助は、私が護る！！！！」


晋助は一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐにニヤリと微笑を浮かべた。




晋「……そうかィ。大人しく攫われてくれる気がねェなら仕方ねぇな。
外にはあの河上万斉がいる。駆けつけたテメェの仲間は瞬殺だろうよ。」


貴「………！！」


確かに廊下が騒がしくなってきている。

人斬り、河上万斉…か。


晋「今なら、大人しくついてくるなら見逃してやらァ。」


女は何が面白いのか、不敵な笑みを浮かべる。


貴「………悪いね。私の仲間はそんな奴に瞬殺されるほど、やわじゃないんだ。」


刀を振って距離を取った瞬間。

ドカァアアン！！！


病室の壁がぶっ壊れた。沖田のバズーカーによって。


……いや、やり過ぎだよあのバカ。


沖「A！無事ですかィ！」

貴「あんたのせいで今死にかけた。」

沖田が入ってくるやいなや、土方さんと河上万斉が剣を交えながら此方へ倒れ込んでくる。


貴「土方さん！！」

土「無事かっA！」

河「晋助。ここは一旦引くぞ。奴等中々の手練れでごさる。此方の準備が間に合わない。



……睦月Aか。


お主とは一手しおうてみたいが、主からは魂のリズムが感じられぬ。

次会うときに期待しておくでござるよ。」


舌打ちをした晋助と河上万斉は、煙幕を放ち闇に消えていった。

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