入院生活一日目part4 ページ43
貴方side
松陽先生の首が、宙を舞って、
血を吹き出しながら、地面に落ちた。
頭が真っ白になって、目の前で何が起こったのか、理解出来なかった。
嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。
貴「っ……ぁあっ………うぁあああ!!」
さっきまで動かなかったくせに、何故身体が動いて、
もういなくなったひとを掴むように、手を伸ばした。
林の中から手が出た瞬間、目に見えたものは
私の右脚に突き刺さる錫杖と、
烏のように舞う男。
晋「銀時ィイイイイイ!!!」
咆哮をあげた晋助の左目に突き刺さる刃と血。
そしてーーーーー
一筋の涙を流す、銀時の姿だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
貴「本当に最低なクズだよっ……私は。
護ると言ったくせに!!強くなるといったくせに!!!結局、なにも護れずに逃げた!!
そして仲間をあんなに死なせたのに、私はのうのうと生きているっ!」
溜まりに溜まった想いが溢れてきて、叫びながら血が滲みそうなくらい手を握った。
貴「銀時………っ……貴方にっあのひとを、
先生をっ……斬らせてしまった。
貴方が一番、松陽先生のことを斬りたくなかったはずなのに!!!!
目の前に、あの人がいたのに!!
それなのに、私は……なにも…っ……ぅ。」
視界がぼやけて、滲んだ。泣きたくなんかないのに、泣く資格なんてないのに、拭っても拭っても涙が溢れてきてしまう。
ぐしゃぐしゃの顔を見られたくなくて、顔を伏せた。
貴「だからさっ…銀時、私が貴方に会う資格なんてないんだよ。会っちゃダメなんだ……。
ごめん。ごめんっ………もうどうしたらいいのか分かんないっ……!」
許されたいなんて思ってない。だけど謝ることしか出来ない。そんな自分に反吐がでる。
銀「….……………バカヤロー。」
貴「っ…!」
銀時が私の額にデコピンをして、顔を上げた私の涙を指先で拭った。
銀「会う資格がない?俺が一体何回、戦場でテメーに命助けられたと思ってんだ。
一体何回….….…テメェの笑顔に、救われたと思ってんだ!
Aがいなかったら、今俺は此処にいねーんだよ!!」
銀時の顔は怒っているような、泣き出しそうな顔をしていて、ベッドの上にいる私をぐっと腕の中に抱きしめて、叫んだ。
銀「どうしたらいいか分からねぇ?
んなもんなァ。
Aが俺の隣で、ずっと笑っててくれたら、
それでいいんだよ!!!!!」
おまじない→←番外編!お正月!作「私は炬燵と結婚する。」貴「ふっ。残念だったな炬燵は私の嫁。沖「炬燵は俺のもんでサァ。つーことで凍死して死ね土方。」土「俺の足をけって外に出そうとするなァアァア!!」
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紺花(プロフ) - 土方彩香さん» 全然大丈夫ですよ!誤字可愛らしいです。本当ですか!?シリアス自信がなかったので嬉しいです!!ありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年10月21日 19時) (レス) id: 3ee85d0920 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - すみません、「とかとか」になっちゃったのは誤字です…。 (2019年10月20日 23時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - お久しぶりです!…いや、あの、ひとつだけ言わせて下さい…。紺花さんの書くシリアス最高です!!!いや、ギャグもいいんですけど、元々暗い話とか重い過去とかトラウマとか戦とかとか大好きなんで、今のシリアスむっちゃ私好みです! (2019年10月20日 23時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
紺花(プロフ) - やっぱりテスト、ありますよね……。うぅ、テスト嫌だァア!!でも、コメントをくださったおかげで元気がでました!頑張ります!お互い頑張りましょう!!コメントありがとうございます!! (2019年10月3日 7時) (レス) id: 2272969ba0 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - お久しぶりです!私も明日からテストです…。嫌だよ〜…。なので、頑張って下さい!と言うか、お互い頑張りましょう!! (2019年10月2日 20時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紺花 | 作成日時:2019年5月22日 20時