逆刃刀の女2【銀魂】

過去回想編13 オリキャラ設定 斎藤優太 5歳 性格、優しい。穏やか。ちょっと天然。夢主のことが大好き。意外と人たらし？？ 容姿 黒髪ショートヘア。少年沖田の黒髪verみたいな感じ。 ページ27

貴方side

え？？なんで、病室にいるはずの私が回想しているはずなのに、攘夷戦争時代の私がしゃべっているのかって？


あー気にしない気にしない、細かいことは気にしない。


えーとなんだっけな。あ！優太のことだった。そうだった。


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優太と出会ったのは、ある雨の日だった。


その日は、予想以上の敵に囲まれ本当に生きて帰ってこれたことが奇跡だった戦いだった。


たくさんの仲間を死なせた罪悪感と返り血でベトベトの重い身体を引きずるようにして拠点に戻ろうと生き残った仲間達と歩いていた。


「お父さんっ！お母さんっ！！」





そんな時に森の中から、女性の悲鳴と男性の呻き声、そして子供の叫び声が聞こえた。

っ……まさかっ！！



銀「A！？」

銀時達の声を無視して叫び声があがった森の中に入る。

草木を分け入った先の小道に出ると、一面に赤い血。

そこには、子供を守るように覆い被さる夫婦の姿と、夫婦の背中に刺さっている二本の刀。

そして周りを囲む盗賊らしき男達。

「あ……っ……あぁ…おかぁ…さ…おとう…さ…」

目の前の現実が受け止めきれないのか、ガタガタ震えている男の子。


「あぁ〜死んじゃったよぉ〜つまんねぇなぁ。」

「子供を守るなんて素晴らしい親だなぁ〜！
まぁ、オマエも殺すけどなー！ハハッ！」


下衆の笑い声が頭の中にガンガン響く。

私の家族が殺された時と記憶が重なる。

雨のおかげなのか、私の存在に、下衆達は気づいていない。


コイツらは……私が殺す。


「ん？なんだテメェは？殺すぞ！！」


貴「それはコッチのセリフ。死ね。」


睦月流ーー紅の舞ーー三連ー紅の落ち葉一閃！！


ドサドサッと男達が血飛沫をあげて倒れる。

はぁ。返り血がまたついた。


刀を収め、倒れている夫婦に近づき、脈をはかるが、もう亡くなっていた。
身体を傷つけないように慎重に刀を抜き、瞼を閉じさせる。

あとで供養しようと思いつつ、へたり込んでいる男の子の方に近寄る。

「あっ………う……こ、こないで！…」


男の子の瞳は恐怖と絶望に染まっていた。

一歩一歩その子に近づく。



怖かったよね。


苦しかったよね。


男の子が慌てて地面に転がっている刀を手に取り、こちらに投げる。

男の子は手当たりしだいに地面に転がっているものを投げる。


避けようと思えば、避けられたが避けなかった。

男の子の心の叫び声に聞こえたから。

私の頬や足が切れ、血が出る。

過去回想編14 優「今から晴れるよ！！」貴「むっちゃ可愛いけど、お偉いさんに怒られちゃうからやっちゃダメ優太。」→←過去回想編12 紅の姫

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