逆刃刀の女2【銀魂】

過去回想編5 幼貴「あ、そうだ銀時！」幼銀「なんだよ？」幼貴「……(額に)チュッ！」幼銀「なっ……！！なにすっ(赤面)」幼貴「昔、父上と母上が教えてくれた、早く元気になるおまじないだよ！！銀時に元気になってほしいの！！」銀(あーもーこいつはっ…！！」 ページ19

貴方side

それは松陽先生の授業をサボろうとした銀時を探しに行った時だった。


貴「銀時ー！！どこにいるのー！？出てきてーー！！」


銀時はサボるとき神社にいることが多いので神社の周りの草むらを探す。


すると神社の正面の方から話し声がした。
銀時かな？そう思って話し声のする方へ歩き出す。

しかしそこにいたのは、サラサラヘアーで綺麗な顔付きをした男の子と真面目そうで髪型をポニーテールにしている男の子だった。

晋「お前ならあそこで立派な侍になれるよ。
お家だのお国だののためにはたらき、死んでいく立派な侍にな。悪いが俺はそんなつまんねぇ侍になる気はねぇよ。」


小「ならばお前は一体どのような侍になりたいと言うのだ。高杉、お前は一体どこに行こうというのだ。」

晋「さあな…そんなもん分かったら苦労しねぇよ。」

どんな状況なのかはよく分からなかったが、男の子達は大勢のいかにもボンボンといったやつらに囲まれてしまう。

「高杉、ウチの弟が世話になったらしいな。下級武士の小倅の分際で身の程をわきまえろ。」

晋「今度は少しはマシな稽古が出来るんだろうな。」

小「待て！稽古上での遺恨を私闘で晴らそうとはそれでも武士を目指すものか！それも多勢に無勢で…！！」

「桂か…丁度いい。特待生だかなんだかしらんがロクに金も納めん貧乏人と机を並べるのも我慢の限界がきていたところだ。
まとめてたたんでしまえェエエ！！！」

木刀が振り上げられる。対して男の子達は木の棒一本。

晋「見たかよ……桂。ここに……侍なんていねぇよ。」

もう。怒りを抑えるのが限界だった。
私は何も考えず高杉と桂と言われていた子の前に飛び出す。

貴「ちょっと待った！！」

晋小「！！」

「な、なんだテメェは！？」

貴「吉田松陽が弟子、睦月A！！
貴方達、恥ずかしくないの！？
身分がそんなに大事？高い身分ではなければ侍にはなれないとでも？
本当に大切なのは、その人がどんな侍になろうとして、どう生きたかだ！！」

「生意気言いやがって！！女のくせになにがわかる！！！」

女のくせに…………？

ここでやめておけば良かったのに、沸々と湧き上がる怒りが全身に回り、気づいた時には叫んでいた。

貴「私は"女のくせに"って言われるのが一番嫌いなんだ！！
一つだけ分かったことがあるよ。
テメェらは侍なんかじゃない。
………ただの下衆だ。」

「こんのっ女ァアアア！！！！」

喧嘩の火蓋が切られようとしたその時ーーー

ヒュッ！！
私達とボンボンの間の地面に刀が突き刺さった。

過去回想編6 貴「松陽先生……少しは力加減してください。私いちよう女の子ですよ？？」松「もちろんしてますが、何故か上手くいかないんです。」貴「………(私が弱すぎるのかな。)」。→←過去回想編4 銀「ここで重大なお知らせがあります。……夢主はホントは男だああ！！！………とか…さ、言ってみたりなんかして…イヤほら、インパクトがあって目立つじゃん？」貴(めっちゃ爽やかな笑顔で)「死ね。」銀「ぎぃああごめんあああ！！！」

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