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昨日から降り続いていた小雨がいつの間にか止んでいた。
壁に掛けられている時計の針は夕方の5時すぎを指していた。
話が全て終わるとこれからの行動についてコウタからまとめられた。
魔人に闇王の封印場所がバレてしまった以上、依頼の時と同様、外出の時も主人と守護精霊が2組で行動する。
魔人に会ったら仲間が駆けつけるまでは無理をしない。
全員が頷くのを見届けた後、コウタは涼介と視線を合わせた。
コウタ「いいか。涼介。無理をしないだぞ」
涼介「えっ？何で名指し！？」
侑李「何言ってんの。涼介が一番心配なの」
涼介の顔の前でビシッと人差し指を立ててバッサリと言い切る。
よく見ると皆がうんうんと頷いている。
ダイキ「加えてムチャしすぎ」
ケイ「心配掛けすぎ」
涼介「え〜！？俺そんなつもりないんだけど」
コウタ「涼介。とにかく、外出する時はダイキとケイの側から離れるな！」
ぼやく涼介にコウタが睨み付けると涼介はしゅんと小さくなり「分かったよ」と呟いた。
魔物退治の依頼を終えて、涼介、侑李、ダイキ、ケイ、コウタの5人が依頼者を送り届けたその帰り道だった。
「何だか体がだるいわ……」
ふいに聞こえてきた女子の声で侑李は振り返った。
そこでは3人の女子高生が公園のベンチに座って話をしている。
「えっ！？もしかして、この辺何かいるの？」
ショートカットのいかにも活発そうな女子がぎょっとした表情になる。
「う…ん。あの辺とか…。あの辺り…」
腰まで長い髪のいかにも暗そうな女子がブランコと公園の端の木を指差す。
「いるって…何がいるの？」
肩に付くぐらいの緩いウェーブが特徴のお嬢様感のある女子が重くなった空気に怪訝な顔をし、おどおどしながら聞き返す。
「何…ってもちろん、霊」
活発そうな女子が両手をだらりと下げて、幽霊の真似事をする。
「霊！？」
「私、霊感が強くて昔からそういうのが見えるの」
「うっそ〜！ほんとに〜？」
「あぁ。何だか頭も痛くなってきた」
こめかみに指を当てながら、暗そうな女子が苦い顔をする。
涼介「侑李。どうした？」
急に足を止めた侑李に涼介が振り返る。
それに気付いたダイキ達も立ち止まった。
侑李「あっ…うん……」
生返事をしながら侑李は暗そうな女子が指した方向を見る。
けれど、そこには何もいなかった。
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
