7 ページ13
やはり、彼らは共に戦った精霊術師の子孫であり、生まれ変わりだ。
ただ、涼介にはどうしても確認したい事があった。
涼介「なぁ。ダイちゃんは？」
ダイキ「ん〜？」
涼介「ダイちゃんは俺と契約して後悔してる？」
もともとダイキは人間との契約を望んでいなかった。
だが、状況がそれを許さずダイキは契約した。
その後前契約者が亡くなって契約は破棄され、ダイキは自由になった。
それなのに皆と一緒に眠りに付き、再び涼介と契約した。
ダイキは「嫌じゃなくなった」と言っていたがそれは本当なのだろうか。
涼介との契約は無理矢理ではなかったのだろうか。
涼介はその事がずっと気になっていた。
ダイキ「忘れたのか？契約は俺から言い出した事だぜ。契約が嫌なら俺は条件が揃っていても声を掛けない」
涼介「………」
ダイキ「涼介と契約したのは俺の意志。後悔なんてしてない。むしろ、良かったと思ってる」
ダイキの嘘偽りのないいつもの微笑みに涼介は安堵する。
涼介(良かった…)
顔を下に向けて小さく笑う。
涼介「ダイちゃん」
ダイキ「ん？」
再び、顔を上げて涼介はクスリと笑う。
涼介「俺………契約の時の記憶ないんだけど」
ダイキ「え〜！？それはないだろ〜。俺と涼介の記念すべき出会いの日だぜ〜」
がっくり肩を落とすダイキにケイが当然のように突っ込む。
ケイ「ダイちゃん。契約した時、涼介は一体何歳だと思ってるのさ」
侑李「2歳だよね」
代わりに侑李が苦笑しながら答える。
裕翔「2歳じゃあ記憶ないよなぁ」
圭人「逆に覚えてたらすごいよね」
ダイキ「…………だよなぁ」
当時、ダイキは涼介の精神世界で会話し契約を交わした。
精神世界の涼介は成人した姿だった。
だからなのか契約したのがついこの間のような錯覚に陥ってしまう。
ダイキ(覚えていないのは知っている。でも、少しでも覚えていたら。でもでも、やっぱり覚えていないか)
心の中で1人葛藤し、1人で落ち込む。
涼介「何か…ごめん」
ダイキ「涼介が謝る必要はない。うん。ただ、俺の一世一代の契約の言葉は覚えていてほしかった…というか、いや、2歳だからそれは無理というか……」
ダイキの声がだんだんと小さくなり、終いには1人世界の中に入ってぶつぶつと呟いている。
涼介とケイの視線が交わるとケイは呆れたように肩をすぼめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
