PIERROT (ページ14)

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いつの間にか、寝てしまっていたようで

目をあければ照のらしきパーカーが

お腹の上に掛けられていた。

別件でスタッフに呼ばれていた

ふっかと康二、翔太も戻ってきていて

9人全員が楽屋にいた。

みんなそれぞれ、

雑談したり、ゲームをしたり、台本を読んだり、

スタンバイに呼ばれるまで、

のんびりとすごしている。

ラ「あ！たくまくん起きてる～！」

またぼーっと皆を見ていると、

ラウールに抱きつかれた。

深「お前、体調悪い？」

真剣な顔で俺のおでこに手を当てる仕草に、

あぁふっかがみんなから信頼されているのは

ただ最年長だからってだけじゃなくて

こういうところなんだってなって。

佐「熱、無いでしょ？

大丈夫、大丈夫！余裕でやんす！」

少し眠ったからか、

さっきまでの頭痛も消えて、

身体もだいぶ軽くなった。

よしこれなら笑える、頑張れる。

照に、“ ありがとう ” ってパーカーを返して、

佐「照の匂いに包まれて

俺、キュンとしちゃいました！」

いつもの様におちゃらけて

岩「なんだそれ、」

ってくしゃっとした笑顔を向けられる。

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