PIERROT (ページ12)

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戻った所には、

舘様と寝てるめめがいて、

宮「あれ、ケータリング行ったんじゃないの？」

佐「今日カップ麺食べてきちゃってさ～！」

宮「そっか」

自然な流れで、

空いているソファーに寝っ転がる。

話していたらボロが出そうで、

特にすることもないけど、

なんとなくスマホをいじる。

宮「… 大丈夫、なの？」

佐「え？」

同じくスマホを弄っていたはずの舘様に、

突然のわけのわからない質問をされて、

思わず焦った声を出してしまった。

宮「いやー、なんか、最近。

本調子じゃなさそうだったから。」

佐「えー、そうかな！？」

宮「俺の気のせいならいいんだけど」

例えば今、俺が打ち明けたら。

辛い。苦しい。助けてくれ。って、

醜い本当の心の中を晒して、

涙を流して叫べたら。

どんな未来が待っているんだろう。

弱虫な俺には、

そんな勇気はないのだけれど。

でも、心のどこかでは、

気づいて欲しいって

バレちゃえばいいんじゃないかって

思ってしまう俺もいて

今まで必死に守ってきた

隠してきた事を投げ出したくなるほど

もう、疲れてしまった。

笑顔を作るのが、苦しかった。

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