うちのマネは女装男子でした５【男主】

153話 ページ8

Aside





松川「いやーイケメンは何しても似合うね」


花巻「これぞ目の保養」


松川「及川とは大違いだべ」


『…ありがとうございます？』


松川「疑問系www」


花巻「俺らそろそろ帰るわ」


松川「そだな」





記念に、と3人で写真を1枚撮ると先輩は教室から出て行った。


そのテーブルを片付けたら俺のシフトは終わりだ。





(やっと解放される……さて、どこ行くかな…)


国見「待ちくたびれましたよAさん」





なんでお前は残ってんだよ





国見「どこ回ります？」


『いや回ります？じゃねえよ。帰んないの？？』


国見「はい」





はい、でもねぇよ


深くため息を吐きつつ、テーブルの水滴を全て拭き取る。


なんか今朝からため息しかついてねぇ…





『…………あと10分したらな』


国見「！」


『廊下で待っとけ、行くから』


国見「はいっ…！」


『よし、分かったならカメラはしまえ。これ以上撮るな、マジで』





素直にカメラを仕舞い、国見は楽しそうに身体を左右に揺らした。


…ここだけ見たらかわいいように思えるが……





国見 (まずお化け屋敷で手を繋いでからのハグ。あと、たこ焼き買ってふーふーしてあーん。天文研究部のプラネタリウムで…)





侑と同じ表情を見るに、


コイツはヤバい奴だと判断せざるを得ない。






.






『お待たせ』





ようやく店から解放され、着替え直すと廊下に出た。





国見「学ランに黒のクラスシャツとか最高ですね」


『だっからカメラ仕舞え！！』





金田一もうちょい！！躾をちゃんと！！！


そもそも国見ってこんな子なわけ！？
及川から聞いてたのと全然違うんだけど！！？


…まあ……





『……行くぞ』


国見「はい！」





全ての諦めの境地に達した俺にはもはや関係ない。




にこにことご機嫌な国見と肩を並べて歩き出した。

こちらイメ画でございます→←152話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す