177話 ページ33
No side
『我ながらバカを極めてると思いますよ？
…喘息は苦しいし、
両親の反対押しきるし、
世間は天才だのユースだのやかましいし、
……思いっきり、出来なくて………やっぱり…ツライ、し』
寂しそうな微笑みを浮かべ、一瞬俯くA。
誰も、何も言えない。
Aの境遇を理解するのに必死で、誰一人として彼の苦しさを共感出来る人がいないからだ。
『……それでも、このチームでバレーをやりたい。
…そう思ってしまった。俺はそう思うべきじゃなかったのに、思ってしまった。
どんなに苦しくて、どんなに辛くても…
みんながいるから、俺は、頑張れている』
一旦言葉を切ると、Aは大きく息を吸い込み静かに問いかけた。
『………ひとつだけ、聞かせてください。
喘息のことはみんなにずっと黙っていて、
日本を背負えるような天才スパイカーなんてもんじゃなく、
常に全力を尽くす、っていうのが難しい身体になった俺を……どうしようもない俺を………
.
……仲間だと、認めて、これからも一緒にバレーをしてくれますか？』
ギュッと目を閉じ、唇を結ぶA
次の瞬間、
田中&西谷&縁下&成田&木下
「「「当ったり前だろバカやろーーー！！！」」」
体育館の外まで届く叫びが響き渡った
Aは突然の叫びにビクリと肩を揺らし、弾かれたように顔を上げた
田中「ハァァァ！？見損なったぜAお前なァ！！」
西谷「認めるも何も！！ずっっっっと前からAは俺たちの仲間だろが！！！」
成田「そりゃ勿論喘息のことはびっくりしたし、想像つかないくらい大変だと思うけどさ！？」
木下「それも含めてAはA！天才じゃなくていいし日本一のスパイカーに無理にならなくていいんだよ！！」
Aに次々と詰め寄る2年生たち
そして縁下の腕が伸び、しっかりとAを抱きしめた
縁下「…お前はうちの自慢のスパイカーで、烏野の13番はお前しかいない。
このチームで全国に行くんだろ？
…………一緒に決まってるからっ！！！」
縁下に続き、Aにガバッと抱きつきに行く2年
Aは呆然と同級生を見て…
『……お前らほんっとにひでぇなぁ……
.
…………嬉しすぎて泣くなんて、初めてだ！』
笑いながらポロポロと涙を零した。
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ニノ - マジ神ですね！一瞬ではまりました！リクエスト良いですか！？ (2021年3月3日 23時) (
レス) id: 2da73a2d31 (このIDを非表示/違反報告)
焔蘭 - 初めまして!!!!めっちゃ面白いですね！私にもそんな文才を分けて欲しいです笑頑張ってください！ (2019年3月6日 11時) (レス) id: 11e9f49b77 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶クリーム - 皆様すみません！！ご迷惑お掛けしてます！！私の方も新しくURLを所得してまいりますので…!!!!本当にすみません┏○┓ (2018年1月13日 9時) (レス) id: 9fe09aed16 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - あ、いえいえ。そうなんですね。バグですか……。明日には直ってるといいですね。一刻も早く直ってほしい限りですね……！ (2017年9月18日 20時) (レス) id: cc7912d21e (このIDを非表示/違反報告)
ぱや(プロフ) - 美桜さん» 只今作者も確認しましたが作品内のURLだけでなく、HPの方からも見れなくなっています(;_;) 何らかのバグかも知れません、ご指摘ありがとうございます。解決方法探してみます！ (2017年9月18日 20時) (レス) id: ab4af77f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱや
| 作成日時：2017年8月20日 20時
