156話 ページ12
Aside
さぁ、泣いても笑っても今日が文化祭最終日だ。
……っつっても2日しかないんだけどさ。
あんなに準備期間は長くて大変だったのに、本番は本当にあっという間に終わってしまう。
『……っしゃ、やるか』
白い手袋をキュッとはめ、片眼鏡を慎重に掛けてから午後からのシフトに入った。
不運なことに俺がシフトに入った10分後からはやたらと行列が出来るため、めちゃくちゃ疲れる。
…これ文化祭レベルじゃないって絶対。
縁下「…おかえりなさいませー」
『おい略すな、最後まで言え。あと声ちっせぇ。はいやり直し』
縁下「くっそ…！」
『はっはっは、ふぁ〜いと〜〜』
キッと睨む縁下をヒラリと避け、オーダーを取りに向かう。
そしてオーダーを伝えると
「悪いけどビラ配りして来てもらえる？」
『え！？この忙しさの中で抜けんの！？』
「篠宮くんがここにいる以上、教室の客は減らないから」
『何それ俺はどう受け止めたらいいの…？』
俺はナンバーワン見世物なわけ？？
道理でカメラ向けられるわけだわ、悲しい。
「い、いや！その！篠宮くんのおかげで賑わってるんだけども！品切れが想定外に早くなりそうで出来るだけ保たせるために……」
『別に気にしてないよ。これ配ってくればいいんだね、分かった。取り敢えず上だけ着替えて来』
「その格好のままでね！」
『マジ…？』
俺は静かに天を仰いだ。
振り向けば教室内にいる同級生の執事たちが俺に向かって静かに合掌していた。
.
うわー恥ずかしい、もう帰りたい。
この格好で外を歩き回るくらいなら、教室で接客してる方が断然マシ。
だって1人だぞ！？視線が超集中しまくってて恥ずかしいったらありゃしねぇ！
……と、思いながら配り続けているといつの間にか校門の外に出ていた。
まあ校外からくる人もいるし丁度いいわ。
すると、
『………ん…？』
白地に紫の線が入ったジャージ。
190近いその身体はこんな遠くから見てもよくわかるくらいに鍛えられている。
問題は、その人とばっちり目があったこと。
そしてそれが…
牛島「！……篠宮A、か…！？」
『うっそだろオイ…！！』
知っている人だった、ってこと。
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ニノ - マジ神ですね！一瞬ではまりました！リクエスト良いですか！？ (2021年3月3日 23時) (
レス) id: 2da73a2d31 (このIDを非表示/違反報告)
焔蘭 - 初めまして!!!!めっちゃ面白いですね！私にもそんな文才を分けて欲しいです笑頑張ってください！ (2019年3月6日 11時) (レス) id: 11e9f49b77 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶クリーム - 皆様すみません！！ご迷惑お掛けしてます！！私の方も新しくURLを所得してまいりますので…!!!!本当にすみません┏○┓ (2018年1月13日 9時) (レス) id: 9fe09aed16 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - あ、いえいえ。そうなんですね。バグですか……。明日には直ってるといいですね。一刻も早く直ってほしい限りですね……！ (2017年9月18日 20時) (レス) id: cc7912d21e (このIDを非表示/違反報告)
ぱや(プロフ) - 美桜さん» 只今作者も確認しましたが作品内のURLだけでなく、HPの方からも見れなくなっています(;_;) 何らかのバグかも知れません、ご指摘ありがとうございます。解決方法探してみます！ (2017年9月18日 20時) (レス) id: ab4af77f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱや
| 作成日時：2017年8月20日 20時
