再会まで一週間経過 ページ5
『面白い。……ですか?』
乱歩「僕は探偵をやってるんだ。
君、僕と探偵やらない?」
探偵____?
否、いきなり過ぎて何云ってるか判りません。
『私、推理なんて出来ないんですよ?』
乱歩「その位、知ってるさ。」
ますます理解が出来なくなった。
何故、推理の出来ない私を探偵に誘っているのか。
乱歩「賭けをしよう! 僕が君を推理して中ったら探偵に成る!」
推理___中る訳無いか。
『良いですよ。』
太宰「ほ〜〜」
私たちを興味深く眺める太宰さん。
乱歩「一ヶ月だ。」
一ヶ月____?
乱歩「君の会いたい人がここに来る。」
推理って未来予知する事だったけ?
まぁでも未来なんて中る訳無いか。
きっと私を誂っているんだよ。
乱歩「その日まで君此処で働くと良いよ。」
此処___?
此処って「うずまき」で?
マス「其れは良いですね。」
太宰「マスターもこう云ってるし
良かったねAちゃん働く所が見つかって。」
ニコリと笑う太宰さん。
『えぇまぁ。マスターさん、奥さん、本当に良いですか?』
マス「はい。」
奥さん「勿論よ。娘が出来たみたいね。」
そしてその日から私は此処で働く事になった。
私はこの賭けを甘く見ていた___
真逆、的中するなんて思いもしなかったのだから。
「うずまき」で働き始めて一週間経過すると常連客の人達と親しくなった。
与謝「Aー何か元気の出る奴……」
この人は与謝野さん。常連客の中でも一番仲良くしてもらっている。
『どうぞ。二日酔いの薬です。』
与謝「気が利くねぇ。」
与謝野さんは良く二日酔いで此処に来るのでドラッグストアで二日酔いの薬を先日買ってきたのを渡した。
・
太宰「Aちゃん私と心中しよう。」
真剣な眼差しで私の両手を包むようにして両手で握ってくる太宰さん。
『太宰さん___』
太宰「Aちゃん。」
見つめ合う私達____
『………あの。』
太宰「どうしたんだい?そんなに赤面して__
私が何時でも相手を__」
『否、早く仕事に行ってください。
顔が赤いのは寒いからです。』
太宰「___え。」
太宰さんの首根を掴み外に放り投げる。
太宰さんも良く此処に来てくれる常連客。まぁ仕事サボりにだけどね。
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あやねっち - 立原の彼女っていう設定でびっくりです更新楽しみです。無理しないで下さいね (2020年4月12日 18時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - SANASA.さん» ありがとうございます! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
SANASA. - 面白かったです!これからも頑張って下さい! (2019年12月6日 16時) (レス) id: 1d56757537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤井林檎 | 作成日時:2019年12月5日 20時