むかし_に ページ3
あの日は私に現実を見せた__
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今日はエリスちゃんと二人でショッピングをしに大きなデパートに来ていた。
エリ「A、トイレ行ってきても良い?」
『判りました。』
エリスちゃんが帰ってくるまで近くにあった椅子に座ることにした。
「ねぇアンタ。」
『は、はい!』
いきなり隣に座ってきた男性に声を掛けられ
反射的に応えてしまった。
知り合いか。とも思ったが私は孤児院の出だ。知り合いなんて居るわけもない。
「ポートマフィアの人間だろ。」
ジャキ___
そんな音が聞こえると頭部に固い何かが当たっている。
拳銃。
直ぐに判った。
でも何故?
「ポートマフィアは俺の一番大切な奴を_」
心臓がドクンとなった。
ポートマフィアが"そういう仕事"をしているのは判っていた。
判っているつもりだった。
でも判りたくなかった。
ドンッ___
急に後頭部を撲られ私の意識は其処で途切れた。
目を覚ますと少し湿っている薄暗い部屋だった。
ピチャッ__
ピチャッ__
水滴の落ちる音が聞こえる。
『此処は___早く出ないと。』
動こうとしたが私の両手が拘束され頭の上の方で固定されていた。
『!!』
「目を覚ましたんだな。」
聞こえてきたのは先程の男性の声だった。
「アンタは相当、森に好かれているんだな。」
森。首領の事か__。
『それがどうかしましたか?』
作り笑顔で問うと
「アンタを殺したら___どうなるんだろうなぁ?」
ゾクッとするような気味の悪い笑顔だった。
『や、やめて。』
此処で死ぬ。そう思うと体が小刻みに震えだした。
「彼処にカメラが在る。」
指の指された所を見ると確かに在った。
『何故。』
「決まってるだろ。アンタの死ぬところを森に見せるためだよ。」
森さん___ごめんなさい。
お役に立てなくて。
「何で死にたい?死ぬ形位は選ばせてやるよ。」
そう云いながら男は男は拳銃を手に取った。
「否、矢張此だ。ポートマフィアは此で彼奴を殺したからな。」
ジャキ_と音を立てると銃を私に向けた。
「あばよ。」
私は覚悟をし、目を瞑った。
瞬間、パァンと音がなる。
敦くん、御免ね。
もう会えないや。
姉ちゃんの分まで生きてね。
だが、痛みが来ることはなかった____
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あやねっち - 立原の彼女っていう設定でびっくりです更新楽しみです。無理しないで下さいね (2020年4月12日 18時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - SANASA.さん» ありがとうございます! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
SANASA. - 面白かったです!これからも頑張って下さい! (2019年12月6日 16時) (レス) id: 1d56757537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤井林檎 | 作成日時:2019年12月5日 20時