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◇18◇ ページ19

side安室


ついカッとなって怒鳴ってしまった。


あれから数時間たったが、心のモヤは晴れそうにない。


梓「安室さん……安室さん!」

安室「っ!はい?」

梓「はい?じゃなくて!さっきから呼んでるじゃない!」


仕事中なのにぼーっとしていた。


…らしくないな。


安室「すみません、考え事していて」

梓「そう…、とにかく注文聞いてきて!」

安室「はい」



梓さんに言われてお客さんに注文を聞きに行った。


安室「ご注文はお決まりですか?」

客「コーヒー下さい」

安室「かしこまりました」



そう言って厨房にいきコーヒーをいれようとしたその時だった。




prrr…


スマホがなった。



画面を見ると非通知と表示されていた。


不審に思いながらもその電話にでる。



安室「はい、安室です」

『ハァイ、バーボン』

安室「っ!」


電話の主はベルモットだった。


安室「僕に何か用ですか?」


きっと、Aちゃんのことだろう。

殺せと言われて殺すことができなかった僕はベルモットに「廃工場に行ったら誰もいなかった」と告げた。

たぶん、その時ベルモットは信じていなかっただろう。

その後もどうにかして誤魔化せたのはいいものの、


直接電話をかけてくるなんて……



ベルモット『あなた、本当にあの場所には誰もいなかったの?』

安室「だからそう言ってるじゃないですか。それとも、僕がその人物を逃がしたとでも言いたいのですか?」

ベルモット『ジンはそう疑ってるけど?』

安室「言いがかりはよしてくださいよ、僕が命令にはむかうなんてするわけないじゃないですか。依頼した人が逃がしたんじゃないんですか?」

ベルモット『でも、私に殺しを任せた人物は殺して欲しい相手を恨んでいたのよ?そんなことするかしら?』

安室「じゃあ答えは簡単ですよ。あなたは僕に動けなくなってる人がいるとメールで言いましたよね?」

ベルモット『ええ、そうだけど?』

安室「依頼人は相手を殴りつけたりしてある程度の怪我を負わせた。…が、縛り付けたりせずその場に放置した。それによって相手は力を振り絞って逃げることができた……」

ベルモット『さすがバーボン。その考えも一理あるわね』

安室「でしょう?」

ベルモット『まぁ、これからその依頼人に会いに行くところだから…』

また連絡するわ、と付け足して電話を切った。



きっと、奴は依頼人を生かしておく気はないだろう。




組織の存在が知られたから…………。

◇19◇→←◇17◇


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剣城萌江(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます! (2020年8月7日 22時) (レス) id: 9aee53a1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - はちゃめちゃに面白かったです、、! (2020年8月7日 22時) (レス) id: bd20f305fa (このIDを非表示/違反報告)
『 』 - 面白かったです!! (2018年1月30日 23時) (レス) id: 82f14ce098 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 夢羽さん» コメントありがとうございますヽ(;▽;)ノそう言っていただけてとても嬉しいです(涙) (2017年2月21日 19時) (レス) id: 7ee6bd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽 - 完結おめでとう!とてもおもしろカッターデス! (2017年2月19日 8時) (レス) id: d3a97d98d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城萌江 | 作成日時:2016年4月18日 17時

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