大好きな君に伝えたい言葉【キルクラ】

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「なぁ、あいつらといつからいるんだ？」

「ん〜…。ハンター試験に来るときだよ。一緒に船に乗って来たんだ！」

「ふーん…」

…てことは、こいつらも会ったのはつい最近
っていうか、ほんの数日前じゃん

「よく、あいつが一緒にいたな」

「あいつ？」

「クラピカだよ。何か、自分以外全然信用しなさそーじゃん？オレんとこも警戒しまくりだしさ、」

感じワルいんだよなー
そう、口にする

それなのに、何でゴン達に懐いたんだろ？
レオリオなんか、あーゆー奴とはつるまなそうなのに


「アハハ。そんなことないよ。クラピカは優しいよ？」

「それはゴンだからじゃねーの？」

「ううん、違う。クラピカは優しい」


確信めいた顔で言うけど、なんかなー
あいつが優しいとか、想像できない


「一緒にいると楽しいし、オレ達のことすごい考えてくれるし…。だから、大丈夫だよ！」

「？、何が？」

「キルアもクラピカと仲良くなれるよ！」

…

…

は？


「いや、別にオレ、クラピカと仲良くなりたいとか思ってねーし」

「？、そうなの？」


首を傾げてオレを見るけど、今まで「クラピカと仲良くしたい」なんて一言も言ってない
ゴンは、何をどう勘違いしたんだ


「でも、オレはキルアとクラピカが仲良くなったら嬉しいな」

少しだけ、明るみを含めた声でゴンが呟く
隣を向くと、大きな瞳と目があった


「だって、オレは2人が好きだから！！」

「！？」

「どうしたの？」

「お、お前、よく、そんなハズいこと言えんな！」

「え、そうかなぁ？」


それ素で言ってんのかよ！？
だって、そんな、す、好きとかふつー言うか！？
こいつ、ぜってー天然だろ！

「？、キルア、どうしたの？」


思わず熱くなってる頬を隠すため、下を向いてると、ゴンが顔を覗き込んできた

「なんでもねーよ！」

「そう？」

「そうだって！…ってか、走んの遅くない？ゴン、どっちが先につけるか勝負しようぜ！」

「いいよ！勝った方が、ご飯1回おごりね！！」


赤い頬を悟られないよう、無理やり話を変えたが、
…うん、ゴンが単純で良かった


「よーし、じゃあ行くよ！」

「あぁ、いいぜ」


「よーいどん！！」





ゴンのかけ声と共に2人の少年は駆け出した
疲れを見せ始めた男達は、そんな2人を見て目を丸くする
何でそんなに笑っていられるのか、と


暗闇だって、関係ない
置いてかれる恐怖だって、感じない

だって、隣に君がいるから
君がいれば、笑っていられるから

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