5話* ページ7
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長い間泣き、暫くすると落ち着いてきて涙も、ほとんど止まっていた。
一松が抱きしめる力を弱めゆっくりと私から身体を離していった。顔を上げ、一松の顔を見る。
『一松…グスッ…ありがとう…』
一「お礼言われるような事はしてない…」
涙が止まった頃には、もう、日が暮れていた。オレンジ色と紫色が混ざった綺麗な夕日が見えた。
って、もう夕方?!私そんなに泣いてたの?!
一松に迷惑かけちゃった…
ふと、一松のパーカーを見ると私の涙で紫色のパーカーの一部分が濃い紫色になっていた。
慌てて一松に謝りながら自分の持っていたハンカチで涙で濡れたところを拭く。
すると、一松がクスッと笑った。
一「ハンカチで拭いたって乾かないでしょ」クスクス
一松の言葉に顔を赤くさせながら『〜!そんなに笑わなくてもいいでしょ!』ムウウ
と、言う。
だが、そう言ってもクスクスと笑い続ける一松を見て私もつられてクスッと笑ってしまった。
一「あっ。やっと笑った…」
『えっ?』
やっぱりAは笑った方が可愛い…
と、私の頭を優しく撫でてくる一松
『あっ!私そろそろ家に帰らなくちゃ。お母さん達に心配かけたくないし…。じゃあ私帰るね!またね、一松!』
一「うん…また」
一松に手を振りながら路地裏を出た。
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蓮城桜 - 恋が叶わない辛さがよくわかるのでとてもうるっとというかスゴく泣きました!ほかにもこの気持ちがわかってくれる人はいますか? (2017年7月11日 22時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
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