【 鬼滅の刃 】伊之助さんとそんな日々【 嘴平伊之助 】

伊之助さんに独占欲が芽ばえる日 ページ27

伊之助side
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｢ …アァ? ｣



なんっだこのムカムカした感じは。
胸のここら辺がムカムカ、じくじく

怪我してねぇのに痛みやがる



『 へぇ、村田さんって凄いんですね 』

村 ｢ いやぁ、俺なんかまだまだで… ｣

『 でも私なんかより全然凄いですよ 』



あの蜘蛛の山ン時にいた、俺の事クソ猪とか呼びやがったアイツ

怪我したのか、Aに治療されながら何か話してやがる

別にそんなのどうでもいいのに
あ…? 何かアイツら距離近くねェか
ンな怪我くらい自分で治せよ弱味噌がッ



｢ アイツに看病されんのは、俺だけで ｣


ハ?
いやいや何ッだそれはよォ!!!

そいつら二人を遠目で眺めるだけで、気持ちわりぃことばっか考えちまう俺の脳みそ



村 ｢ 君だって凄いじゃないか!
こうやって怪我を治療してくれるし、そういう場がなきゃ俺達皆常にボロッボロだよ ｣

『 治療するのが私の役目ですからね
でもそう言って貰えて嬉しいです 』



あークソ、ムカムカムカムカ、何なんだクソ

前に紋逸が治療されてた時もこんな感覚あったな
あん時よりムカムカ度増してる気がすっけど。



『 はい、出来ました
今日は安静にしてくださいね 』

村 ｢ ありがとう ｣

『 村田さん、村田さんはとても強い方だと思うので
自信を持ってこれからも頑張って下さいね 』

村 ｢ えッ あ、は、ハイッ ｣



オイ、Aが少し笑いかけただけで何赤くなってやがるアイツ

Aもそんな顔は、俺にだけ向けてりゃいいんだよ



｢ ハァ…? ホンット何だこの気持ちはよォ!?
ダーァッ クッソ!! おいテメェッッ!!! ｣

村 ｢ はっ!? うわ、く、クソ猪!! ｣

｢ だーァれがクソ猪だッ!
テメェさっさとどっか行け!! ｣

村 ｢ い、いきなりなんだよッ!? ｣



ムカムカもやもや考えてるより、行動した方が早ェ



｢ Aに看病されて何喜んでやがる弱味噌!! ｣

村 ｢ は、はぁ!? ｣

｢ こいつに治療されてる回数は俺の方が多いもんねッ ｣

村 ｢ それ胸張って言うことか!? ｣



お前なんかよりAと俺の方が、一緒にいる時間長ぇもんね

…なんて、だから何だよ
何でこんなにAの事になると、



｢ A、お前もだッ ｣

『 な、何ですか伊之助さん 』

｢ 俺以外の奴にンな人懐っこい笑顔見せんじゃねぇ!! ｣

『 …え? 』



何だこの、縄張り意識は。
人間にも抱くもんなのか

こいつを俺だけが、独占してェとか

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