interprete ページ50
佐野万次郎「ここにいたのか」
首領は美涼を探していた様子だった
佐野万次郎「誰と話してる?」
美涼の通話相手が気になったようだ
『師匠と連絡取ってる』
"やっと繋がったの"
美涼は首領に対して笑顔で言った
「Signore di Brahma?」
訳:梵天の首領か?
師匠は美涼との通話越しでマイキーの声が聞こえていた
『マイキー』
"師匠が変われって"
美涼は師匠から首領宛に通話の代行を頼まれた
佐野万次郎「俺…話せねぇよ」
梵天の首領は言語が理解ができない為通話に出るのを躊躇っていた
『私が翻訳してあげるから』
美涼は首領に優しく微笑んで自身のスマホをマイキーに差し出した
「Prenditi cura del ragazzo.」
訳:その子を頼む
師匠は一言だけマイキーにそう言った
首領に分かるように翻訳した美涼本人も師匠の発言に少し驚いていた
「Sono qui da un po'.」
訳:俺はしばらく…
ここでマイキーは美涼にスマホを返して通話に代わってもらった
「Nessuna comunicazione nelle missioni lunghe」
訳:長期任務で通信ができねぇ
突然の師匠の発言に美涼はいつもの事で慣れているので存外平気であった
「Se un giorno ci incontreremo di nuovo, andrò in
Giappone.」
訳:いつかまた会えた時は俺から日本に行くよ
師匠は自ら日本に行き美涼に会いに行く約束を交わした
"美涼"
「Venite a vedere i ciliegi in fiore con noi!」
訳:桜を一緒に見ような
師匠は美涼の名前だけは日本語の発音で言う癖があった
『Vediamo i fiori un giorno』
訳:いつか花見をしようね
通話越しの美涼は師匠に笑顔で応えた
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作者名:おりたん | 作成日時:2021年11月6日 22時