俺にしときぃー！！短編集 (ページ27)

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『休んでもらっても大丈夫っすよ^^
おれらテキトーにやってるんで^^

あ、なるせ連れてってあげなよ』

気を使ってあらきさんが提案してくれた
そろそろ本格的に眠くなってきたのが伝わってしまったようだ

「Aさん、ねる？」

お酒のせいで少し呂律が可愛くなったなるせに聞かれた

「じゃあ、お言葉に甘えて･･･」

「いこっか」

はい！と立ち上がり、目の前に両手を出してくれた
引っ張って立ち上がらせてくれるみたいだ

『おーい！！！そこはお姫様抱っこだろ！！』

隣からものすごく大きい声がとんできた

『めーいちゃん、うざいってーwww』

『だって〜』

「Aさん、してほしい？お姫様抱っこ」

そんなこと･･･女子の夢でしょーよ･･･
いや、女子って年齢でもないけど

本音を言うべきかどうか悩んでしまい黙っていると、また大きな声が飛んでくる
お酒の入っためいちゃんは声量がバグるようだ

『あっ！！！なるせじゃ心配ですか？！』

「はぁぁぁ！！？そんなことないよねぇ？！」

負けじとなるせもものすごい声量で問いかけてきた
正直なるせでは不安かも･･･とは思いつつ、

「なるせはぁ、こー、やってもらうのが好き」

立ち上がったなるせを隣にまた座らせ、肩に頭を乗せる

このままこの話は流れないかな、と期待するもそうはいかないようだ

『じゃーめいちゃんしてあげればww』

今まで助けてくれていたあらきさんがここに来て向こう側に行ってしまったようだ
ただ、めいちゃんであれば体格もしっかりしてるし安心できそうである

女の夢を叶えてくれそうだな、と思い見上げていた

『ん？！俺します？！』

「はぁぁぁ！！？」(2回目)

『はははははっ！！w』

『あ！じゃあなるせしよーか？！』

意味がわからない･･･
お酒の席とはこういうものだろうか
もう話がどう進むのか見当もつかないので見守ることにした

「え！！！やって！！」

本当に意味がわからないw

立ち上がり、めいちゃんの肩に腕を回して準備を始めるなるせ
めいちゃんもなるせの背中と膝裏に腕を回し、せーの！！という言葉と同時になるせの体が浮いた

「すぅーげぇ↑ー！！！！」

『はははははっ！！^^ できたぁー！！w』

テンションMAXになった部屋

その後お姫様抱っこの視界と感覚を楽しんだなるせに手を引かれながら寝室へと向かった