俺にしときぃー！！短編集 (ページ18)

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突然のAさんからの電話で驚いたけど、何やら緊急事態のようなので、作業中ではあったが急いでなるせの家までやって来た

着くと玄関前でうずくまるAさん
家を出た時に感じたこの寒さの中ずっとなるせを待ってた、と思うと、少しなるせが羨ましくもなった

ちょっとだけですけどね^^

それから近くのカフェでなるせを待ちながら時間を潰すも、なるせから連絡はこなかった

時間が経つにつれ、なるせの安否が心配になってきたようなAさん
一緒に待つことしかできない俺は何か気を紛らわせることがないか考え、めいちゃんに連絡することを思いついた

電話をかけると案の定大爆笑してめいちゃんも来てくれることになった

ほんとフッ軽っすね〜w

しばらくAさんにうちの自慢のにゃんずたちの写真を見せたりしていると、めいちゃんが急ぎ足でやってきた

なるせの連絡よりも先に来ましたね〜^^

『遅くなりましたぁ！！！』

『おつおつ！めいちゃん、お店だから静かにねw』

あ、すいません、と俺の隣に座ると、面白そうに状況を聞いてきた

「まだ、連絡なくて･･･」

と相変わらず不安そうな顔をしているAさん
ほんとに不憫だ･･･遠くから来てるのに

『そうですかぁ･･･でもでも、なるこさん怒んないんですかぁ？？』

「え？」

『だって、寒い中遠くから来て、こんなに待ってるんですよね？！俺だったら怒って帰るかも』

そこなんですよね〜心配はしてるけど、怒ってる感じは全く見えないAさん
イライラしてるわけじゃないみたいだから、俺も一緒にいて居心地の悪さは感じなかった

「んー･･･怒ってないと言えば嘘になりますけど、寝坊とかって怒っても仕方ないと思ってるんで、どっちかっていうと悲しいとか心配の方が大きい、です･･･とりあえず、今のところ･･･

無事なのわかったら怒るかもしれないですけどw」

と眉を下げながら笑顔を作ってはくれたが、またシュンとなってしまう

「でも、連絡がLINEだけで理由が寝坊だったらこのまま帰ります」

おぉ･･･ちゃんと怒ってたみたいでよかったw

その後、めいちゃんが頼んだ飲み物が飲み終わったらなるせの家に向かうことにした