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「ん〜…」
「どうした？」
「別に。」
「なんやねん！？」
「たっちょんが忙しそうやから心配やねん。」
「なんで？忙しいのはいいことやんか。」
「それは…そうやけど…。はぁ。」
「なんのため息やねん！」
「俺、友達いてない。」
「は？」
「たっちょんがしょっ中連絡くれて遊んでたけど、きっとこれからたっちょんはますます忙しくなるやろ？ほんなら俺ってほんまに遊ぶ奴おらへんなって。」
「まぁ、社会人になって、そんなしょっ中遊んでる奴もあんま見たことないけどな。」
「そうなん？」
「うん。お前だってこれからカウンセラーの仕事が本格化するやろ？」
「うん。でも…」
「じゃあ、俺が付き合ったるわ。どこ行きたい？」
「ん〜…ラーメン…かな。」
「ん。ほな行くで。」
大倉が連絡しなくなって5日。どんよりと曇りだした空。ほら、マルは求めてる。幼馴染みやで、俺。大倉と話するときの穏やかなマルの顔。運命の相手は大倉や。何とか繋げてから帰りたい。
「マル？」
「ん？」
「お前、男を好きになんの避けてんのか？」
「え？」
「女を探してるのは、もうあんな思いせーへんためか？」
「…」
「あ、ごめん、急にこんな話。でも…気になってもーて。前はなんも相談にのってやれんかったから…」
「…あの時は俺も余裕なくて…どうしていいかわからんかった。ごめんな。」
「いや、ごめん、謝ってほしかったわけちゃうねん。」
「ん。…どんだけ愛しても報われることがないって、心に刻み込まれた。すばるくんに似た人を見つけるとドキッとすることがある。でも、求めても…俺には辛い未来しか待ってないって思うねん。だから…」
「マル…」
ここまで傷ついてんのか…。新しい恋は始まってんのに、それに気づくことも出来ひんなんて。
「はぁ…。たっちょんとゲラゲラ笑いたいなぁ。」
「なんやねん、俺じゃ不服か？」
「ふふっ。そんなんちゃうよ。俺今めっちゃ安心してる。家に亮ちゃんがいてくれるってほんまに嬉しいんやで。」
「そうか？じゃあ、親父もおるし、安心して仕事してたらええわ。」
「仕事かぁ。そやな！頑張ったらたっちょんの会社に就職できるかもしれんし、しっかり実績を積むわ。」
「その調子や。まぁ、いつもお前のカウンセリングしてる俺の方が向いてるような気がするけどな。」
「ちょっとぉ！俺も俺なりに頑張ってんの！」
「(笑)。冗談や。」
「…半分本気やろ？」
「いや、全部本気や。」
「もー！！」
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orange(プロフ) - ありがとうございます！コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年3月21日 20時
