百九拾三、絶体絶命 ページ43
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翌日土方さんに勿忘草の家紋について報告した
「…ということで、分かったのは家紋だけだから信用性はそれほど高くないけど、数日後粛清で引っ張るからその後関連してるか聞けばいいと思う」
土「分かった。だが本当に二人で大丈夫か?」
「うん。そんなに多くは居ないらしいし腕もたつわけじゃないみたいだから」
それに、あの敵襲のおかげでこの件に何人も割けるほどの人手はない
それでも納得しない様子の土方さんだったけれど、「何かあれば真っ先に連絡するから」と言うとようやく首を縦に振ってくれた
そして私服巡回にしてからは敵襲もかなり減っていた
治安自体は少し悪化していたし警察としては複雑な思いだけれど、怪我人も少しずつ復帰してきていて、あと1週間もすれば人手不足は解消されそうだ
そして粛清当日
山崎の運転するパトカーで彼らのアジトへ向かう
といっても歌舞伎町の外れにあるただの廃ビルなのだが
事前情報によると30人程いるらしいが、本当にここにそんなにいるのかと思ってしまうほどに辺りは静けさに包まれている
山「…Aさん、俺の事前情報疑ってます?」
「よく分かったね、割としっかり疑ってる」
山「ちょっと!」
とは言うものの、パトカーをおりて少しずつ近づいていくにつれ気配を感じていた
人のいない裏口から入り、奴等のいる階にたどり着く
山「そういえば俺、今回の作戦聞かされていないんですけど、、、」
「ん?ああ、今から考える」
山「えぇ?!」
「シッ!」
浪士「誰だ!」
慌てて山崎の口を塞ぐが、部屋の入口近くで張っていた浪士の一人に気付かれたらしい
音を立てないように物陰に隠れるが、二人分の足音がこちらへ向かってきている
浪士「誰かいたのか?警察か?」
浪士「分からんが声が聞こえた。誰だ!出てこい!」
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作者名:ユコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oorsayui/
作成日時:2018年3月27日 3時