百九拾一、男所帯が仇 ページ41
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屯所に戻って昼ご飯を食べていると山崎が通りかかった
「この紙、何か意味あると思う?」
山「それなら前に言ってたじゃないですか。連続襲撃犯が自分たちのやったことだと証明するためだって」
「そんなことわかってる。そうじゃなくて」
この花であること自体に意味があるのか
何故この花を選んだのか
山「そういえば家紋とかだと花が使われたりすること多いですよね。もしかしたらそれだったり」
「………その発想はなかった。有り得るかも。すぐ調べて」
山「わかりました!でもこの花の名前って…」
「わからん」
まずそれが分からないことには何も動けないな
その紙を手に土方さんや近藤さん、その他の隊員に聞きまわった
でもこんな男所帯には花に詳しい人物は居なくて
女中さんに聞けばと思ったのももう夜中で、もうみんな帰ってしまっている
「…明日何とかするか」
昌「なにが明日なの?」
「っわ」
廊下を出た途端に顔を合わせたのは、お母さん
そうだった、お母さんと朋ちゃんまだ居るんだった
ここ最近の事件で忙しくて半分忘れかけていた
いっその事忘れたままでいたかったな
「仕事の話です。お母さんには関係ないです」
昌「いいじゃないの。仕事の愚痴でもなんでも聞いてあげるわよ。ほらこっちに来て」
「ちょっと引っ張らないでって_____」
急に手を引かれたせいで抱えていた資料を派手にぶちまけてしまった
………ああ、もう、最悪だ
昌「もう、なにやってるのよ。相変わらずドジなのね。お兄ちゃんと違って」
そうやって言いながら散らばった書類を鬱陶しそうに見る
この人のこういうとこが昔から嫌いだ
「聞いてもらいたいことなんてないですし、まだ仕事残ってるので先に部屋で休んでいてください」
昌「嫌よ。話聞かせてちょうだいって言ってるの。………あら、これ勿忘草じゃない。これも仕事に必要なのかしら?」
「触らないでって………勿忘草?」
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作者名:ユコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oorsayui/
作成日時:2018年3月27日 3時